コスモ石油の震災大火災は法律違反によるもの 検査認定取り消し
東日本大震災で大規模な火災が発生した千葉県市原市のコスモ石油の製油所が、ガス漏れを防ぐための「遮断弁」の一部を法律で定められた基準に反して、自動的に閉まらない状態にしていたことが判明した。経済産業省の原子力安全・保安院は「自ら検査を行うことができる」としていた認定を取り消した。
千葉県市原市にあるコスモ石油の千葉製油所では、地震の直後に大規模な火災が発生して、6人が重軽傷を負った。
調査したところ、ガス漏れを防ぐために、ガスタンクの配管ごとに設けられている「遮断弁」のうち、3つにピンが差し込まれ、自動的に閉まらない状態になっていたことが判明した。
高圧ガスの取り扱いを管理する経済産業省の原子力安全・保安院は、法律で定められた基準に反するとして、コスモ石油に厳重注意するとともに、都道府県が行う定期点検などの検査を「自ら行うことができる」とする認定を取り消す行政処分を行った。
今後、検査には県が立ち会い、これまで2年から4年の間隔で行われていた定期点検は、毎年、実施されることになる。
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