アイコン 6月の外食産業市場動向発表/日本フードサービス協会

震災以降、売上対前年比は99.8%とさらに回復

<全体概況>
 外食産業の6月度売上状況は対前年比99.8%と、前月の98.0%からさらに着実な回復がみられた。
 しかし、焼肉業態は、今月も0-111食中毒事故の影響を受けて、前月の対前年比88.8%から一段と悪化し、82.7%となった。
 外食市場は、全体的には回復基調にあるとはいえ、今後、震災以降の生活スタイルへの変化対応力のアップが課題となっている。
特に、一部では、サマータイム導入的な消費動向もあり「夜の来店客が減少」する一方、新たな「朝食需要」や「午後4時以降の需要」の開拓の余地が残されている。

<業態別概況>

■ファーストフード業態
・ 売上99.5%、客数99.9%、客単価99.6%と前月と全く同じ数値となった。
 業種別売上では、和風、麺類、その他業態がそれぞれ103.6%、114.8%、105.6%と前年を上回り、震災前の状態にほぼ戻った。
また、前月91.5%まで下落した持ち帰り米飯/回転寿司も96.6%まで回復した。
 一方、洋風は対前年比95.1%と下げたが、昨年同時期に大手数社がTV番組で紹介された特需やキャンペーン等販促活動した反動によるものと思われる。 

■ファミリーレストラン業態
・ 客数101.1%、客単価99.7%で、売上100.8%と前年を上回った。
  焼肉を除き、洋風、和風、中華の各業種で、それぞれ103.4%、101.2%、104.4%と前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・ 「早期帰宅組の増加」と「家飲み志向の拡大」の影響も受けるが、売上前年比は97.1%と、前月の95.1%、前々月の89.0%から緩やかに回復しつつある。

■ディナーレストラン業態
・ 客数前年比103.5%、客単価前年比102.2%、売上前年比105.8%と前月の98.5%から回復し、さらに前年を上回った。

■喫茶業態
・ 比較的都心立地が多いため回復遅れの影響があったが、売上高は99.7%、客数98.9%、客単価100.8%とほぼ前年並みに回復した。 

以上であるが、夏バテ防止の焼肉も、東電の原発水素爆発による放射能被害を受けたセシウム牛の大量市場出荷問題で、焼肉業界は更に悪化するものと危惧される。放射能問題は、福島から少しづつ全国へ広がってきた。
 

[ 2011年7月27日 ]
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