アイコン こども病院人工島移転(3) 1社JV入札の危険性と落第点問題 

高島君が市長選挙のときから計画通りに動かしてきたこども病院の人工島アイランドシティへの移転問題。笑いが止まらないほど旨くいったのであろう。シリーズ1回目の写真の通りである。
こども病院問題は、福岡市議会がアイランドシティ移転大好き議員ばかりで、本来の行政のチェック機能が機能していない異常な移転問題となっている。
税金で建てる箱物好きは議員の利権特権であろうが、今回の入札にしても1社入札OKと、遮二無二建設しようとする動きが見え見えである。
大手の報道機関は挙ってそうした問題を問題提起しているが、ローカルの御用新聞「西日本新聞」だけは、問題意識のカケラもない報道ぶりである(1社入札問題に一切触れず)。

何が問われているか

1、落札金額に妥当性があるのか
今回の入札価格が、予算内に納まっており、問題ないとする福岡市。ところが、以前、こども病院の建て替え予算を依頼コンサルが見積もった金額より、市の担当部署が勝手に5割もアップした実績の持ち主の福岡市である(その根拠は、スーパーゼネコンに対して、図面も示さず、しかも電話で建築価格を尋ねた価格という、その証拠のメモも処分している・・・それで5割アップ価格が承認されたという信じられない福岡市役所の実態と現実である)。
福岡市の予算見積もりは、既に信用が損なわれており、第3者の検証が必要であろう。こうした中で、1社入札の妥当性があるのか市民の誰しもが大きな疑問を生じさせている。
 
2、品質点に問題あり
日本管財・九電工グループの品質点は151.02点であった。満点は250点であり、100点満点に換算すると60.4点。
こどもを対象にした高機能病院であるにもかかわらず、60.4点しか得ていない。この点数で大丈夫だろうか・・・。
そこで7名の委員の個別の点数を別表の通り独自にチェックしてみた。
 
 
その結果、100点満点で換算した場合、V委員は86.4点と高く、X委員になると26.4点という全くの落第点が付けられている実態が浮かび上がってくる・・・(全審査項目同一点配分して比較)。
その落差は、日本管財グループから提出された品質案に、今後のこども病院のあり方に何か問題が生じるようでならない。
前回にも記載したとおり、(1)「子どもの特性に配慮した施設計画」や(2)「家族をはじめ誰もが使いやすく安全性・快適性の高い施設作り」は7名の合計点数でも30点満点で16.29点しかない。100点満点に換算すれば54.3点しかない。
 
誰が落第点をつけたのだろうか???

審査員7名の方々
山内弘隆(委員長)
一橋大、商学研究科教授
佐藤 優
九大、芸術工学教授
尾首睦美
前、福大、医学部看護教授
中山茂樹
千葉大、工学部教授
舟谷文男
八幡総合病院センター長
細谷亮太
聖路加病院副院長兼教授
福重淳一郎
福岡市立こども病院院長
採点はこの7名がそれぞれ採点して付けた。

 
 当入札の審査にあたっては、いつもの通り学識経験者という審査委員が7名任命され、審査に当っている。学識経験者で市と直接間接に関係している人は、当然甘くなろう。
 
3、審査への影響
福岡市は、事業日程を組み入れたこども病院の事業計画を立て周知している。そうしたなかで、1社JVしか応札せず、審査の公平性が保たれるのだろうか。
しかも、何故かしら、市は1社JV入札を可としており、当然、そうしたことを理解している地元の審査委員は、事業計画早期推進の立場から高得点にする可能性が高いのではなかろうか。
その結果、上述の通り、1人は86.4点/100点満点という高評価点を付け、もう1人は26.4点/同という落第点を付けている。
 
落第点を付けた委員の意見こそ、こうした市民が利用する病院では一番大切かと思われるが、そうしたことは、いくらかは総評にまとめられているものの、絶対条件でも何でもなく、うやむやになってしまうのが現実である。
 
4、当事者の理事長が審査委員では利益誘導では・・・
 入札の内容について、事前にイロイロなことを知ることのできる立場にあり、入札を管理している福岡市立病院機構の福重理事長が審査委員となり、採点している。
学識経験者等による有識者委員会とは所詮そういうもの? これでは、公平性は保たれるどころか、利益誘導の人物にほかならないともいえる。福岡市の首脳陣に逆らえば、理事長の首はいつでも飛ぶ関係にある。
審査委員に直接間接的に福岡市と関係する学識経験者らをお膳立てし、さぁ採点して下さいでは、当然、直接間接関係ない審査委員の採点と大きな隔たりが生じるのは当然のことであろう。
しかし、審査する内容が本当に良ければ、福岡市と直接間接関係ない審査委員も当然高評価をしていたのではなかろうか。
 
 
評価内容や点数については、「福岡市立病院機構」のHPhttp://www.fcho.jp/modules/newhospital/index.php?content_id=32
 
「有識者委員会の審査講評」の13ページに審査項目と採点が具体的に記されている。
市民の皆様の目線でぜひ、見て欲しい。
 
問題があると思われるならば、福岡市の高島市長秘書課(電話092-711-4111)に連絡されるのがよろしいかと。

こども病院

[ 2011年8月25日 ]
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