アイコン 無策の円高に悲鳴 アメリカ財政だけの問題か? 円高定着すれば 海外シフトも

このところの急激な円高の要因とされていたアメリカの債務の上限を引き上げる議会の交渉が合意したが、米国債の格下げ問題が燻り、2日午前2時の段階での円相場は76.88~76.92円(午前7時00段階で77.32~77.33円まで戻している)と安値更新の動きとともにダウ平均も12,132ドルを挟み、最初は100ドル上げ、その後100ドル急落、終値は-10.75ドルの12,132.491ドルと激しい値動きとなっている。

<アイシン精機・デンソーの円高に対する見解>
トヨタ自動車グループ企業は、円高が業績に及ぼす影響を懸念しており、アイシン精機の三矢誠専務は「円高が進み、世界経済への影響を懸念していたので、早く落ち着いて欲しいと思っていた。1ドル・80円台でも厳しい」と述べている。
また、デンソーの臼井定広常務は「円高が定着すれば、海外の生産能力を活用し、輸入を拡大せざるを得ない。東日本大震災の教訓としてリスクを分散する点からも、こうした動きが加速するのではないか」と述べ、国内生産の比率を下げて、海外シフトを強めるを得ないとしている。

 ミスター円の榊原は、円高により輸入価格が下がり、日本景気は良くなるとバカなことを民主党に吹聴していたが、原油も石炭も鉄鋼も値上がりが続き、そうした恩恵はどの経済指標を見ても現れていない。せいぜい、海外旅行で銭を落としてくることぐらいであるが、こうしたことは内需に逆行するものでもある。
 内需を回復させるためには、失業率を下げ、国民所得や国民総所得を上昇させるしかないが、政策の失敗から今の日本では輸出企業に頼るしかない。それともまた不動産価格をいじくりまわし、資産インフレを醸し出すか。もうその念力は暫く使えそうもないが。
 円高阻止はハゲタカとの戦いである。豆鉄砲でハゲタカを撃ち落すしかない。
 

[ 2011年8月 3日 ]
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