アイコン 福岡県の分譲マンションの上半期 販売率52.3%とまだ低水準続く

2011年上半期、福岡県下で供給された分譲マンションは実需型と投資型を合せて4,428戸。販売は2,314戸で販売率は52.3%とフクニチ住宅新聞社が発表した。
 
総供給戸数4,428戸の内訳は、繰越在庫2,333戸、新規供給戸数が2,095戸。総供給戸数のうち新規供給の占める割合は47.3%。前年同期比10.6ポイントアップしているが、まだピークに比べ低い。
 販売は2,314戸で、繰越在庫分1,257戸、新規供給分1,057戸。

前年同期比で、総供給戸数は1,688戸減(▲27.6%減)。
内訳では、繰越在庫1,538戸減(▲39.7%減)、新規供給150戸減(▲6.7減)。在庫数は、08年上半期以降4期連続して減少。特に今期は4割近い減少で在庫整理が
進んでいるが、まだ戦後処理に平行して供給され続けたマンションの在庫処理が続いている。
また新規供給も07年以降減少を続け、リーマン・ショック後の09年上半期は、08年比で3割近い落ち込みとなっている。今期は、前年比1ケタの減で、下げ止まり感がある。

販売は、前年同期比602戸減(▲20.6%減)。内訳は、繰越在庫分562戸減(▲30.9%減)、新規供給分も40戸減(▲3.6%減)となっている。

<販売実績ランキング>
「販売実績ランキング」は大和ハウス工業と第一交通産業の共同事業「プレミスト千早タワーツインマークス」(福岡市東区、総518戸)。2位は西日本鉄道。3位には投資型物件のえんがランクされた。
 2011年上半期、県下で分譲マンションを供給(=販売)しているデベロッパーは、共同事業を含め68社。 前年の73社から5社減少。68社中、上半期に新規物件を供給したのは30社。残りの38社は在庫整理を進めている。

「実需型」と「投資型」を統合した「販売実績ランキング」および型別ランキングは別表の通り。
 ベスト10上位11社の販売実績合計は1226戸で、全県の販売戸数(2,314戸)の53.0%と過半数を占めた。また在庫・新規を合せた供給戸数は2,328戸で全供給戸数(4,428戸)の52.6%を占めている。

 2011年上半期『販売実績ランキング』は
1位は、大和ハウス工業・第一交通産業の共同事業「プレミスト千早タワー ツインマークス」。栄泉不動産からの継承物件。昨年9月の販売開始以降、順調に販売を伸ばし、今期は161戸を販売。現在、第3期を販売中で、全体の3分の2を消化した。(北側の棟の灯りがついていないが売れていないのだろう)
 
2位は、西日本鉄道。繰越在庫110戸、今期の新規供給125戸の合計235戸を供給、136戸を販売した。ランクは前年と同順。

3位は、投資型物件を供給するえん。上半期は繰越在庫35戸、新規3棟・126戸を供給。繰越分35戸は完売。新規供給分92戸の合計127戸の販売。供給戸数が前年から123戸減少しており、その分販売戸数が減っている。投資型は、通常いう分譲マンションとは全く別ものである。

4位は、泰平建設(タイヘイ含む)。販売実績は119戸。上半期の新規供給はなく、すべて在庫販売によるもの。前年からほぼ倍増の販売実績でベスト10入りとなった。
 
5位は、第一交通産業。同社も新規の供給はなく、すべて在庫の販売実績110戸。福岡都市圏で26戸、北九州都市圏で84戸を販売している。小笹の物件はやはり時期的に無謀であった。

6位は、大英産業。繰越在庫40戸、新規4棟の174戸、合計214戸を供給。販売は繰越分34戸、新規分75戸の計109戸販売。

7位は、JR九州は101戸を販売した。繰越分53戸、新規分48戸販売。総供給戸数は120戸で、販売率は84.2%と非常に高い。

8位は、アライアンス。今期は5棟の129戸を一気に供給。新規供給のほぼ半数を消化、順調に販売を伸ばし、ベスト10入りを果たした。販売実績は96戸。赤間は完売したのであろうか。

9位は、ダイナ。今期の新規供給249戸は、全デベロッパー中で最多。販売は89戸。

10位は2社あり、ランディックアソシエイツは、76戸販売、久留米市で供給した「アソシア諏訪野テラス」(総80戸)の販売が好調で販売戸数を押し上げた。

照栄建設が、3月に販売を開始した「ヒューマインド美野島並木通り」(博多区、総44戸)は3ヶ月で完売、繰越分合わせ76戸を販売している。

 

[ 2011年9月20日 ]
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