アイコン 軽自動車業界の展望(1) 頭の痛いスズキさん VWが敵対的買収もと

<VWが離婚届けに印鑑押さないどころか離婚拒否>
スズキは、強化され続ける排ガス規制に対する開発費負担からGMと結婚していたが、GMがリーマン・ショックで下半身が使えなくなると離婚、VWと再婚した。しかし、結婚の夢破れて離婚を宣言した。
ところが、再婚相手のVWは、スズキの持つインド市場が欲しいのか、日本の触媒技術が欲しいのか、離婚届に印鑑を捺印しないどころか、離婚しないと宣言、敵対的買収も視野に入れていると空恐ろしい報道がなされる始末。

離婚の理由で一番多い「性格の不一致」、紳士面したブランドとの結婚で、スズキはVWの本性を見抜けていなかったようだ(提携に先立ち、・・ラーを生み出した国民性も考慮する必要があったのでは・・・)。

こうした動きに対して鈴木会長が、MOCOなどを供給しているハゲタカルノーの日産Gに救いの手を求めるならば、スズキも終わりであろうが・・・。

スズキは、今後のこともあり強姦され続けるより、逆にVWをダッチワイフ替わりにするか、元気になってきた元のダンナであるGMに助けを求めることもありうる。
欧米市場が飽和状態になる中で、新興国インド市場でのスズキの存在価値は上昇する一方である。敵対的買収でもなればVW・GMにより、すごいスズキ争奪戦が展開されるものと思われるが、GMがそこまで元気を取り戻したかどうかが鍵であろうが(№1大好きの米政府が影で支援する可能性もある)・・・。

(スズキはVWから自社株を買い戻す意向であったが・・・、VWはスズキ株を19.89%所有している。)

 同社の軽自動車は、小型車のスイフトの25キロ/?車を投入するニュースはあるが、軽市場での新たな動きは見えない。
ライバルであるダイハツの「e:S」の前では寂しいばかり。同車がOEM提供して日産さんが売ってくれることから、国内市場では結果的に頑張っている。

しかし、油断は禁物、国内の軽市場では、ダイハツ車をトヨタが本格に販売開始する。スズキは開発コストが未曾有にかかる燃費効率向上+強化され続ける排ガス規制をクリアーしながら、低価格さえも実現させる至難の技が次々に必要となってくる。EV車開発も必要である。
そうした中で、VWの所有株を買い戻すとしたものの、買い戻した水面下での売却先がGMだったのかどうか・・・。
VWの今後の動きが注目されが、VW問題が片付かない限り、会長も枕を高くして寝れないだろう。

 <欧州の動向>
 以前は欧州勢が、燃費効率で世界をリードしていた。ディーゼル車で30キロ/?以上(10・15モード)を走らせ、CO2の排ガス規制をクリアする車が次々に開発された。
しかも、日本やアメリカの場合、馬力に重きを置くが、山道や石畳の道が多い欧州では、トルク指向になっていることからもディーゼル車が普及、ディーゼル車での開発を先行させた。
ところが、ディーゼル車の欠点は、CO2の排ガス規制値はクリアーするものの、空気を汚す一因となるNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)数値のカイゼンが進まない。 
また、世界の主流がアメリカ始めガソリン車であることからも、NOxやPM問題を残した(肝心の3元触媒がDエンジン機構上不可)ことから、後退を余儀なくされている。
しかし、欧州勢はディーゼル車での高度な開発技術を要しており、順次、ガソリン車でも低燃費車が開発されてくるものと思われる。

日本の触媒技術が、ガソリン車のハイレベルな排ガス規制下、優位に展開させていることだけは間違いない。

そうした中で、世界的な勝組のVWは、釣れたスズキを逃がしたくなく、排ガス規制・燃費向上に対する共同研究、更にインド市場が欲しくてたまらないものとなっている。
逃げようとする魚を逃がすまいと動くのは世界共通のようである。
 

[ 2011年9月26日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索