アイコン 面白い記事があった 日経ビジネスの局長がJBpressに宣戦布告 オリンパス事件

JBpressは、次のように報じている。
先週(先々週)は、オリンパスのマイケル・ウッドフォード社長(昭和35年6月生)の解任を報じる記事が並んだ。
ウッドフォード社長が日本の企業文化を理解できず、自分のやり方を押し通そうとしたことが原因という筋書きで、菊川剛会長(昭和16年2月生)の会見をそのまま報道している。

 対して、FT(フィナンシャル タイムズ)紙ウェブ版は、ウッドフォード氏がオリンパスの企業買収に関する疑惑を示唆したというもの。

 17日にJBpressが掲載したFT紙の解説記事では、英国の医療機器メーカー買収に絡んだファイナンシャルアドバイザーへの多額の支払いや、国内企業3社の買収に法外な金額を支払ったことをウッドフォード氏が追及しようとしたことが、菊川会長らとの衝突を招き、突然の解任になったことが分かる。

 『ずばり勝負』(ラジオ日本)先週のゲストの田原総一朗氏も、日本のマスコミの弱腰、批判精神のなさに苦言を呈していたが、日本の新聞とFT紙のこの違いはどうしたことだろう。

 日経は、20日付で「オリンパス解任騒動、海外メディアが相次ぎ続報」という記事を出しているが、これでは全く他人事のようだ。

 日経グループの場合には、「日経ビジネス」を発行する日経BP社の辣腕副社長として現在の日経ビジネスの局長以上の人事に深く関われた方が、今年の6月からオリンパスの社外取締役になっている。
 
 それ自体、別にとやかく言うことではないが、オリンパスの事件と時を同じくして、私たちは日経ビジネスの局長に呼ばれ、「JBpressに宣戦布告する」と言われた。私たちが無料で高品質な記事を提供しているのが気に食わないのだろうか。
 
 だとすれば、週明けの日経ビジネスが楽しみだ。恐らく月刊誌である「FACTA」以上の調査報道がなされているのだろう。調査報道の権化との触れ込みで前金で、驚くほど高い購読料を取っているのだから。
 
 万が一、優れた調査報道は望めなくとも、少なくとも同誌の名物コラム「敗軍の将兵を語る」で菊川剛さんのお話が読めるに違いない。
 
そうでなければ、無料で日本のためになるコンテンツを供給しようという私たちを叩き潰すとはっきり言い放った自信の根拠は、官僚国家日本とメディアの癒着に求めるほかはない。来週が楽しみである。
 
 原発事故や小沢一郎氏をめぐる報道姿勢に対し、「マスコミは大企業や政府・当局の広報機関だ」という批判が高まっているが、この批判を覆せるような意識改革ができるかどうか。オリンパスの一件を見ても、悲観的にならざるを得ない。
 
コメント:
日経ビジネスが怒っているのは、御用新聞「日経」の看板冊子である「日経ビジネス」の日経BPの元副編集長が、オリンパスの社外取締役でいることを報じ、日本を代表する経済紙と、英国のFT社との報道の違いを報じたからであろう。
 
既に企業を支える日経を頂点に御用新聞各社は、広告新聞社に堕ちており、政府から・東電から・企業から与えられるリリース情報からしか記事を起こすことができなくなっている。
最近では、大手広告主も不況から予算を減らし、通販広告と通販番組のオンパレードになり、制作費ケチるために、安い韓国ドラマを多用しているのが現実となっている。その頂点がフジTV、批判デモまで繰り返されている。
 
そうしたなかで起きたオリンパス代表解任事件、どこか大手マスコミ1社が、菊川会長の弁明に対して、批判的な記事を掲載しない限り、広告主を失う可能性もあり、とてもとても右へ習えで掲載できないのが現実である。
 
今の日本の新聞社にジャーナリズムを求めることなど幻想に過ぎない。
 
九電の「やらせ」メール事件では、大手新聞各社と地場2社も情報を把握しながら、国会で問題になるまで一切記事にしなかった。
 

オリンパスの取締役一覧と略歴(平成)
役名
略歴・役名ほか
菊川  剛
昭和39年10月
当社入社
代表取締役会長
平成5年6月
当社取締役
 
平成10年6月
当社常務取締役
 
平成13年6月
当社代表取締役社長
 
平成23年4月
当社代表取締役会長
 
平成23年10月
当社代表取締役会長兼社長兼CEO
マイケル・ウッドフォード
昭和56年3月
KeyMed(Medical & Industrial Equipment)Ltd.入社
代表取締役社長執行役員 
平成3年5月
同社代表取締役社長
 
平成15年6月
Olympus KeyMed Group Limited取締役(現任)
 
平成17年1月
Olympus Medical Systems Europa GmbH代表取締役社長
 
平成20年4月
Olympus Europa Holding GmbH代表取締役社長
 
KeyMed(Medical & Industrial Equipment)Ltd.取締役会長(現任)
 
平成20年6月
当社執行役員
 
平成23年4月
当社社長執行役員(現任)
 
Olympus Europa Holding GmbH取締役会長(現任)
 
平成23年5月
Olympus Corporation of the Americas取締役会長兼CEO 
 
 
当社代表取締役就任 
 
平成23年10月
当社CEO就任
 
平成23年10月14日
当社代表取締役及びCEOを解任
森嶌 治人
昭和45年4月
当社入社
取締役副社長執行役員
平成13年6月
当社執行役員
医療事業グループプレジデント
平成17年4月
当社常務執行役員
 
オリンパスメディカルシステムズ㈱代表取締役社長(現任)
 
平成17年6月
当社取締役(現任)
 
平成20年6月
当社専務執行役員
 
平成22年6月
当社副社長執行役員(現任)
 
平成23年4月
当社医療事業グループプレジデント(現任)
森  久志
昭和56年4月
当社入社
取締役副社長執行役員 
平成17年4月
当社経営企画本部長
グループ経営統括室長
平成18年6月
当社CSR本部長
 
 
当社執行役員
 
 
当社取締役(現任)
 
平成18年7月
当社新規中核事業企画本部担当
 
平成19年7月
当社新事業関連会社統括本部担当
 
平成19年10月
当社経営企画本部担当
 
平成21年4月
当社コーポレートセンター長
 
平成21年6月
当社常務執行役員
 
平成23年4月
当社副社長執行役員(現任)
 
当社グループ経営統括室長(現任)
鈴木 正孝
取締役専務執行役員
取締役専務執行役員
 
 
アジア・オセアニア統括グループプレジデント当社執行役員
柳澤 一向
取締役専務執行役員
研究開発センター長
髙山 修一
取締役専務執行役員
映像事業グループプレジデント兼オプト・ビジネスプロジェクト担当当社入社
塚谷 隆志
取締役常務執行役員
ものづくり革新センター長
渡邉 和弘
取締役常務執行役員
Olympus Corporation of the Americas 取締役社長(現任) 当社入社
中塚  誠
取締役常務執行役員
コーポレートセンター長、情報通信事業グループプレジデント兼新事業関連会社統括本部およびオリンパスビジネスクリエイツ㈱担当
 
 
アイ・ティー・エックス㈱代表取締役会長(現任) 
西垣 晋一
取締役執行役員
ライフ・産業事業グループプレジデント
川又 洋伸
取締役執行役員
コーポレートセンター副センター長兼経営企画本部長
林田 康男
社外取締役
順天堂大学医学部外科入局
 
 
同大学医学部総合診療科客員教授(現任)
 
平成23年6月
当社社外取締役(現任)
来間  紘
昭和43年4月
㈱日本経済新聞社入社
社外取締役
平成11年3月
同社取締役
 
平成16年3月
同社専務取締役
 
平成17年3月
㈱日経BP代表取締役副社長
 
平成19年6月
テレビ愛知㈱代表取締役社長
 
平成22年6月
同社代表取締役社長・社長執行役員
 
平成23年6月
当社社外取締役(現任)
林  純一
昭和49年4月
野村證券㈱入社
社外取締役
昭和63年4月
パリバ証券会社(現ビー・エヌ・
 
ピー・パリバ証券会社)債券部長
 
平成13年5月
クレディ・スイス・ファースト・
 
ボストン証券会社(現クレディ・
 
スイス証券㈱)不動産証券化業務部ディレクター
 
平成16年3月
㈱アルティマ・パートナーズ(現㈱アングラム)代表取締役(現任)
 
平成17年6月
アイ・ティー・エックス㈱社外監査役(現任)
 
平成20年6月
当社社外取締役(現任)

 
[ 2011年10月24日 ]
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