アイコン 中国事情  また始まったかストライキ

広東省深セン市にあるシチズン時計の部品工場で1000人以上の従業員が17日から、給与、保険、年金などの改善を求め、ストライキを行っている。地方政府の介入で25日には収束をみせていると英BBC(中)ウェブ版が報じている。

ストライキがあったのはシチズン時計とシチズン東北が出資する「冠星精密グループ」の工場。同工場はシチズン社に針などの腕時計の部品を生産している。17日からのストライキに、従業員2000人のうち1178人が参加したという。

 ストライキのきっかけは、工場側が一部部門の従業員の給与体系を「成果報酬型」から「時間報酬型」に改めようとしたこと。それに反発する一部の従業員がストライキを始め、ほどなく工場全体に広がった。
従業員らは今回の給与体系のこと以外に、2005年から「トイレ、水飲みの時間」と称して毎日40分間の労働時間を工場側に差し引かれたことや、従業員の国の福利福祉に影響しかねない、工場側の保険当局への社会保険料の不払いなどを批判した。

 ストライキは地方政府の介入により、25日まで120人ほどの労働者が続ける以外、労使双方は妥協案に同意したという。

 シチズン製品の4割が日本以外で作られているという。特に中国はメインの生産地。中国での生産をリスクの1つとして挙げており、「中国で起こった各種のトラブルが生産を中断させ、また、政策転換は生産に影響を与えてしまう」としている。

中国の賃金は上昇し続け、今後は給与以外の労働条件問題なども取り上げられてくる。日本に昔組合があった頃を思い出せば、高度成長期いろんな条件が取り上げられ、ストなども行われ、今の労働条件となっている。
中国は今、そうした時期を迎えており、国内の景気が良いだけに、いろいろな条件闘争が活発化してくるものと思われる。
しかし、どれをとっても日系企業にとってはコストアップに繋がることばかりであり、既に労務費のコストアップから、ベトナムやタイなどへの工場移転も加速させている。

中国人は日本人と違い、なあなあでは済ませない、自分に実利がなければサービス残業など絶対しない。中国の労働者の労働意識は、日本の1960年代から70年代にあたると思った方が賢明であろう。

[ 2011年10月28日 ]
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