アイコン 注意が必要なカンガルーケアで事故 名古屋大学医学部付属病院

注意が必要なカンガルーケアで事故 名古屋大学医学部付属病院
2009年8月のカンガルーケア事故を今頃発表したのは、国立大学法人「名古屋大学医学部付属病院」(名古屋市昭和区)。
同病院は10月26日、2009年8月、同病院で出産した赤ちゃんを、出産直後に母親に抱かせ、新生児が呼吸停止に陥る医療事故があったと発表した。

新生児は蘇生措置で一命を取り留めたが、脳の一部を損傷し、一時、手を自由に動かせなくなった。現在はほぼ回復しているものの、成長に伴って後遺症が見つかる可能性もあるため、小児科外来で診療を継続しているという。 

 同病院によると、事故は、母親が生まれたばかりの赤ちゃんを抱いてスキンシップを図る「カンガルーケア」の最中に発生していた。
新生児は、母親の胸の上にうつぶせで抱かれていたが、口と鼻が母親の首に押しつけられる状態となっていた。

本来は、助産師らが母子を観察しているはずだったが、別の分娩の応援で目を離した約20分の間に呼吸停止に陥った。
母親は早産のため他院から転送され、2日がかりの出産になったことで消耗していたという。

<コメント>
もしも、カンガルーケアを行う場合は、室内温度の管理と赤ちゃんの様態変化を注意深く観察するため、看護士・助産師の観察下で行わなければならない。

母胎から出た赤ちゃんの体温を急激に下げないことが一番肝心なことである。

カンガルーケアは当初、保育器もなく、死亡率が非常に高かったペルーの高地で行われ、赤ちゃんの死亡率が下がったため、ユニセフが推奨し、全世界に普及したもの。

日本では、生まれたての赤ちゃんを日本古来の方法で、産湯に浸けてあげることが一番赤ちゃんにとっては良いとされてきた。しかし、今では、殆んどの産科医や助産師が、新生児を産湯に浸けず、そのまま保育器に入れることが主流となっている。それほど、赤ちゃんの体温管理が重要となっている。

しかし、現に行われているカンガルーケアでは、新生児の体温を下げており、福岡の久保田医師も問題視している。

久保田産婦人科⇒ http://www.s-kubota.net/Stan/01.htm

カンガルーケアに取りつかれた産科医や助産師・看護士が多いのも現実である。

名古屋大学医学部付属病院の件では、助産師が20分間離れていたというが、どうみても長すぎる。大きい病院は、いろいろなことがあり、助産師も実態は掛かりっきりになれないことが多いようだ。
 

[ 2011年10月28日 ]
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