アイコン 危険な長崎国体

投稿者=事情通

諫早体育館のサムネール画像

諌早市発注の新諌早市体育館新築工事を、佐世保市に本社をおく㈱堀内組が請負契約を締結して現在施工中である。この施設は天皇陛下をお迎えして、体育競技を競いあう「国民体育大会」という国家的行事の会場となることはご承知の通りです。
建築工事の目的や重要性から高度な設計、施工技術が要求され、その指名のあり方や契約履行あるいは施工、管理のあり方等の判断も
高度の見識が要求されます。また最近、技術的問題に国会議員、県会議員、市会議員などの、政治的介入が顕著に見受けられますが、論外である。反面、技術者は屈することなく、誇りと信念を持って対応すべきであります。

 

新諌早市体育館に関して、分かり安く表現すれば、本工事着工前からボロの発注者、ボロの設計者、ボロの施工業者、そして、ごり押しで足を引っ張る理不尽な市会議員の連帯で、工期遅延と欠陥構造物の建築を心配していましたが、残念ながら的中いたしました。
構造の主体部分である屋根を支える鉄骨構造を、太陽工業型式のトラス構造がベストであると、入札条件に指定しながら、8月にJFEジビルに変更した。そのため工期が5~6月延長になるのが順当であろう。
しかし、取って付けた理由で4ヶ月の工期延長を市長、議会が認めたことは、一般常識では考えられず、狂気の沙汰と言っても過言ではない。
その理由は
①平年に比べて降雨量が多かった。
「皆さん一月工期を延長するほど雨が降ったでしょうか?この理由では全国の施工中の工事が全て遅れることになります。」
②東北大震災の影響を受け一月遅れた。
「東北大震災は3月11日です。当該工事の契約は昨年です。今年契約して長崎県が施工中の、お隣の運動競技場は、工期の延長はありません。力量の違いです。恥ずかしい限りです」
③指定した土捨て場の変更に一月を要した。「用意周到に検討し決定した土捨て場を、後寝押しで検討を余儀無くされたことだけです。」
④構造物の耐久性確保のため、高品質のコンクリートを設計で指示されているが、低品質のコンクリートで構造物が安全どうかの検討に一月を要した。結論は高品質のコンクリート使用することで決定「設計指定通り施工すべきで、検討する必要は全くない」
常識ある皆様は、どのようにお思いですか?

欠陥構造物をなくすため、上記④で耐久性に富む高品質のコンクリートを、使用することが決定された。
コンクリートは所要の強度、耐久性、水密性を持ち、品質のばらつきがないものと規定されている。施工中の堀内組は、体育館の屋根と鉄骨(トラスト構造)など支えるコンクリートは耐久性を要求されるため、アルカリ反応の少ない骨材を使用し、劣化しない高品質のコンクリートを打設する契約を締結している。しかし、契約に反して、構造物の一部を指定外の耐久性に劣るコンクリートを打設し、欠陥構造物を築造していたことが発覚した。最近まれにみぬ悪意であり、建設業者としてあるまじき行為である。
欠陥構造物として判明した以上は、速やかに取り壊を指示するのが行政の役目であり、それに従うのが請負業者の義務です。心新たにして立派な構造物を築造して、素晴らしい長崎国体が開催されることを、心より祈念します。
また、欠陥建築を穏便にと諌早市当局に圧力をかける、不埒な政治家がいると聞くが言語道断である。
良識ある諌早市の皆様、長崎県や文科省のバックアップを得て、悪徳企業や悪徳政治家の言動に動じることなく、初期の目的を達成して下さい。

[ 2011年11月15日 ]
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