アイコン オリンパススキャンダル 飛ばしの中心人物は香港の中川昭夫氏と米国の佐川肇氏

オリンパスは2007年、英医療機器メーカー、ジャイラスを2117億円で買収したが、その際に「アクシーズ・アメリカ」を投資助言会社に選び、関連会社と合わせて6億8700万ドル(当時のレートで687億円)の報酬を支払った。

アクシーズ・アメリカの代表者は、元野村証券の佐川肇氏だが、実質的に指示を出していたのは、アクシーズ・ジャパン証券(東京・中央区)(現アクシーズ・ジャパン)の社長を一時務めた中川氏とされている。

中川氏は1974年に野村証券に入社後、数年で退社。その後、メリルリンチや、ドレクセル・バーナム・ランバート、ペイン・ウェバーなど、当時日本で業務を拡張していた外資系証券を渡り歩き、90年代後半に佐川氏らとともに、アクシーズ・ジャパン証券を立ち上げた。
 
中川氏は、日本のバブル崩壊以降、財テクで損失を抱えた日本企業に対し、損失の表面化を避ける「飛ばし」のスキームなどを提案し、実行をアドバイスしていたとされる。同氏は菊川剛元社長らと知己の間柄で、オリンパスによる損失先送りと不正経理の真相を知る人物の一人と見られているが、これまでメディアとの接触はなく、その言動が公になることもなかった。国内のボロ会社3社をM&Aした時も中川氏が中心的に関与していたとされる。
一方、アクシーズ・アメリカを率いた佐川氏の所在はまだ明らかになっていない。フロリダ州在住の佐川氏の妻はロイターの取材に対し、佐川氏の所在は知らないと答えている。米司法当局と接触した話も伝わっているが定かではない。

 ロイターは、香港の金融地区にある高級マンションの玄関にいた中川昭夫氏に接触を試みたが、本人が取材に応ぜず、マンションの守衛に対し「警察を呼べ」と喚き、マンションの中へ消え取材できなかったという。
 

[ 2011年11月28日 ]
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