アイコン タイ洪水関連、第1号 世江商事(株) /弁護士一任

世江商事(株) [東京] 電気機構部品、電線、雑貨輸出入
東京商工リサーチ

弁護士一任 / 負債総額 約2億6300万円

~タイ洪水関連、第1号~

TSR企業コード:29-077376-8

  世江商亊(株)(豊島区東池袋1-27-5、設立昭和42年6月、資本金1000万円、石濱啓治社長)は11月24日付で事業を停止し、事後処理を澤田啓吾弁護士(大江戸下町法律事務所、台東区上野3-23-6、電話03-5807-2885)に一任した。12月中にも破産を申請する方向で準備に入っている。

負債総額は約2億6300万円(平成23年6月期決算ベース)。

香港、台湾、韓国、タイなど海外向けにモーター部品、金型等の機構部品、電線などを輸出入し、以前はテレビのブラウン管部品や携帯電話用モーターなどを主力に扱っていた。

 しかし、ブラウン管テレビから薄型テレビへの移行のほか、取引先の生産拠点海外シフトの影響で需要が減少。このため、ワインオープナーなどキッチン雑貨を中心とする新商材の開拓で扱い品の見直しを図り、23年6月期は年商約3億8600万円をあげていた。

 ところが、以前から利幅は薄く収益は低調にとどまっていたうえ、円高など取り巻く環境は厳しい状況だった。さらに、東日本大震災の影響で売上が停滞していたところ、10月以降に本格化したタイの洪水で販売先が被災し売上が急減、資金繰りが悪化していた。
 

[ 2011年11月29日 ]
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