現代自動車/BMWのチーフデザイナー シュライヤー氏獲得
現代自動車が、BMWの中心的なデザイナーの一人、クリストファー・チャップマン氏を招くことを決めた。
起亜自動車が2006年にアウディ―のチーフデザイナーだったピーター・シュライヤー氏を迎え、デザインを一気にアップグレードしたのに続き、現代自もデザインの強化に乗り出した。
現代自動車米国法人(HMA)は23日、現代自の米国デザインセンターのチーフデザイナーとして、BMWデザインワークスUSAの輸送機器デザイン室長を務めたクリストファー・チャップマン氏を登用したと発表した。
現 代自の米国デザインセンターは、ソナタ(YF型)デザインを手掛けるなど、現代自がグロー バルデザイン戦略を展開する上で基地としての役割を果たしている。同センターのチーフデザイナーのポストは、フィリップ・ジャック前チーフデザイナーが古 巣のGMに復帰して以降、1年近く空席になっていた。
米国カリフォルニア生まれのチャップマン氏は、米国の美術大学「アー トセンター・カレッジ・オブ・デザイン」で自動車デザインを専攻し、1989年にいすゞ自動車の米国技術センターに入社。93年の東京モーターショーでは コンセプトカー「XU-1」でベストコンセプトカー賞を受賞し、脚光を浴びた。
94年にはBMWグループのデザインワークスUSAに移籍し、スポーツ・ ユーティリティー・ビーイクル(SUV)車のX5やXクーパーのデザインに参加するなど、さまざまな未来型デザインを企画した。
その後、X3 、X5、Z4や1シリーズE87 などのデザインを総括し、2008年からは自動車のほかにも、航空機、ボート、大衆交通などのデザインを手掛ける輸送機器デザイン室長を兼任した。
現代自動車米国法人のジョン・クラフチック社長は、今回の抜擢を機に、今後も米国市場をはじめ世界市場を攻略できる革新的なデザインを開発したいと述べているという。
日本も以前はイタリアのカーデザイナージウジアーロのデザインを多用していたが、自動車会社の売れる車造りの指向から、今では個性ある大衆車は皆無になっ ている。そうしたことからも若者の車離れが加速しているものと思われる(第1の原因は、自動車会社が率先して派遣社員を大量に採用、若者の低賃金の社会構 造を作り上げ、自らの首を絞めたことにある。売れなくなったのではなく、買いたくても買えない時代にしてしまった)。
ジウジアーロ作:スズキフロンテ、いすゞ117クーペ・ジェミニ、マツダルーチェ、トヨタパプリカス・ターレットなどなど。
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