11月の産業機械の受注状況と輸出契約状況/日本産業機械工業会
<受注状況>
1. 概要
11月の受注高は3,597億6,900万円、前年同月比104.9%と4.9%の増加。
内需は、2,463億5,500万円、前年同月比126.0%と大幅増加。
内需のうち、製造業向けは前年同月比129.3%、非製造業向けは同133.7%、官公需向けは同127.0%、代理店向けは同98.7%と何れも大幅増加。
増加した機種は、鉱山機械(110.0%)、化学機械(112.5%)、タンク(2080.2%【20倍】)、プラスチック加工機械(167.1%)、ポ ンプ(126.6%)、送風機(144.3%)、運搬機械(133.9%)、その他機械(158.4%)の8機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機 (77.1%)、圧縮機(93.3%)、変速機(70.8%)、金属加工機械(98.5%)の4機種であった(括弧の数字は前年同月比)。
外需は、1,134億1,400万円、前年同月比76.9%は世界経済を反映して大幅に低下している。
プラントは2件、40億100万円、前年同月比13.6%。
増加した機種は、プラスチック加工機械(119.0%)、ポンプ(101.5%)、圧縮機(103.6%)の3機種、
減少した機種は、ボイラ・原動機(65.7%)、鉱山機械(13.3%)、化学機械(86.3%)、タンク(51.2%)、送風機(66.7%)、運搬機械(94.1%)、変速機(65.3%)、金属加工機械(75.5%)、その他機械(43.7%)の9機種(括弧の数字は前年同月比)。
2.機種別の動向
〔1〕ボイラ・原動機 :電力、外需の減少により前年同月比71.5%。
〔2〕鉱山機械 :外需の減少により同47.9%。
〔3〕化学機械(冷凍機械を含む) :化学の増加により同104.2%。
〔4〕タンク :電力の増加により同1729.8%【17倍】。
〔5〕プラスチック加工機械 :自動車、その他輸送機械、外需の増加により同132.
7%。
〔6〕ポンプ :卸売・小売、官公需、代理店の増加により同118.5%。
〔7〕圧縮機 :電力、通信、官公需の減少により同99.1%。
〔8〕送風機 :情報通信、官公需の増加により同128.9%。
〔9〕運搬機械 :官公需の増加により同117.2%。
〔10〕変速機 :窯業土石、その他製造業、外需の減少により同69.8%。
〔11〕金属加工機械 :外需の減少により同84.6%。
<輸出契約状況>
1. 概要
本月の主要約70社の輸出契約高は、1,038億円、前年同月比74.9%(=▲25.1%)となった。
プラントは2件、40億100万円、前年同月比13.6%となった。
単体は997億9,900万円、前年同月比91.4%となった。
地域別構成比は、アジア72.9%、北アメリカ15.0%、ヨーロッパ5.9%、中東2.8%、ロシア・東欧1.4%、アフリカ0.9%となっている。
2. 機種別の動向
(1)単体機械
[1]ボイラ・原動機 :アジアの増加により、前年同月比158.6%となった。
[2]鉱山機械 :アジアの減少により、前年同月比9.9%となった。
[3]化学機械 :アフリカの減少により、前年同月比79.3%となった。
[4]プラスチック加工機械 :アジアの増加により、前年同月比118.2%となった。
[5]風水力機械 :アジアの増加により、前年同月比100.0%となった。
[6]運搬機械 :ヨーロッパの減少により、前年同月比91.4%となった。
[7]変速機 :アジア、ヨーロッパの減少により、前年同月比65.8%となった。
[8]金属加工機械 :アジアの減少により、前年同月比20.0%となった。
[9]冷凍機械 :アジア、ヨーロッパの減少により、前年同月比79.4%となった。
(2)プラント :アジアの減少により、前年同月比13.6%となった。
前年同月比大幅な減少は、世界経済が悪化している証であろうか。
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