任天堂第三四半期決算/前半の不振挽回できず 大幅下方修正
当第3四半期では、さらなる普及の為に価格改定を実地した「ニンテンドー3DS」はホリデーシーズンで、スーパーマリオ3Dやマリオカート7などのヒットタイトルを販売した影響で、1143万台販売し、ハードウェアは善戦。
だが、ソフトウェアにおいては、2804万本に留まり、当期前半の不振を挽回できなかった。
「Wii」は、ハード896万台、ソフトが8906万本。
「ニンテンドーDS」は、464万台、ソフトが5120万本。
上記の状況に加えて「ニンテンドー3DS」本体、海外における「Wii」本体の値下げ、これらによる流通在庫の補償や、為替相場が大きく円高に推移した影響等により、売上高は5561億円(うち海外売上高4352億円、海外売上高比率78.3%)となり、営業利益は164億円の損失となった。
外貨建資産の期末評価において円高による為替差損が537億円発生、経常損失は660億円、四半期純損失は483億円。
国内を見れば、任天堂ソフトのスーパーマリオ3Dとマリオカート7がミリオンを突破、
サードソフトではカプコンのモンスターハンター3Gがミリオンを突破している。
新ハード販売一年以内でミリオン3本は記録的である。
ソニーの新型携帯ゲーム機「VITA」が、去年の3DSを上回る驚くほどの不振かつヒット作が見込めない為、携帯ゲーム機の任天堂独占は、ほぼ確実となっている。
後は任天堂自らヒットタイトルを淡々と投入すればDSとまでは言わないまでもかなりの市場は築けるのではないか。
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売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
1株当たり
当期純利益
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前回発表予想(A)
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百万円
790,000
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百万円
1,000
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百万円
△30,000
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百万円
△20,000
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円銭
△156.40
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今回修正予想(B)
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660,000
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△45,000
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△95,000
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△65,000
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△508.30
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増減額(B-A)
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△130,000
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△46,000
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△65,000
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△45,000
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増減率(%)
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△16.5
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-
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-
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-
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前期実績
(平成23年3月期)
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1,014,345
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171,076
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128,101
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77,621
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606.99
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為替相場が想定を上回る円高水準で推移していることや、これまでの販売実績をもとに予想販売数量を見直したことにより修正。
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