二次電池材料市場 16年には10年比2.2倍の1兆3千億円市場へ/富士経済
富士経済は、リチウムイオン二次電池を中心に、一次電池と二次電池の材料市場を調査した。
市場環境や業界動向を総合的に俯瞰すると共に、日本の電池材料メーカーをはじめ海外の電池材料メーカー、特に中国メーカーや韓国メーカーの動向を注視し、一次電池、二次電池の材料市場の現状と将来をまとめた。
それによると2016年の二次電池材料市場規模は、2010年比2.2倍の1兆3,403億円が見込まれ、リチウムイオン二次電池材料を中心に拡大するとしている。
<調査結果の概要>
[一次電池材料]
一次電池材料は、電解二酸化マンガン、亜鉛粉、金属リチウム箔、アルカリマンガン乾電池用セパレータの4品目を対象としている。
マンガン乾電池からアルカリマンガン乾電池へのシフトに伴い、アルカリマンガン乾電池材料が増加している。
2011年の市場は前年比1.0%減となるが、アルカリマンガン乾電池へのシフトはさらに進むと見られ、アルカリマンガン乾電池材料が中心となって市場を牽引し、2012年以降は堅調に推移すると見られる。
[二次電池材料]
二次電池材料は、リチウムイオン二次電池正極活物質、リチウムイオン二次電池負極活物質など、16品目を対象としている。
2011年に電気自動車が本格的な市場形成期に入ったことや、タブレット端末などアプリケーションが増加していることなどから二次電池市場が拡大し、それに伴い市場が拡大している。今後も新規アプリケーションの増加やプラグインハイブリッド車、ハイブリッド車のラインナップ拡充も期待されることから、中期的にも市場拡大が予想される。
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