アイコン 楽天/中国のネット・ショッピングモールを5月末終了 give up!

楽天は4月20日、中国本土でBaidu(百度)との提携により「楽酷店(Lekutian)」のサービス名で行っているインターネット・ショッピングモールを終了すると発表した。

1.本件の背景・理由
当社は、平成22年1月27日付適時開示『百度(Baidu)との合弁会社による中国へのEC(電子商取引)事業の進出について』のとおり、中国語検索サービスのNo.1 シェア企業である百度と合弁会社の設立について合意した後、平成22 年10 月から中国国内にて『楽酷天(Lekutian)』のサービスを開始した。

しかし、昨年来の中国国内でのEC 事業への投資熱に起因する競争環境の激化を背景に、当該サービスの業容は計画を下回る形で推移した。
このような状況下、今後の事業展開について百度側とも協議し、各種側面からの検討を行ったが、現状では業況を抜本的に改善させることが困難との認識のもと、『楽酷天』のサービスを終了することにした。

2.『楽酷天』サービスの終了時期
本年5月末(予定)

3.今後の見通し
本件サービス終了に伴い、当社の平成24 年12 月期第1 四半期において子会社株式および固定資産等の減損処理などを行う予定だが、決算への影響は軽微と見込んでいる。(当社からの出資額:累計約8.6 億円)。
なお、『旅之窓』『快楽e 行』などの現地旅行予約サイトを通じて行っているトラベル事業や、北京の開発子会社China Rakuten Network Science and Technology Co.,Ltd.におけるシステム開発業務など、当社及び当社グループ会社が中国国内で行っている本件以外の事業・業務については、今後とも継続する。
本件サービスでの経験をふまえ、中国でのEC 事業の環境が安定した後には、引き続き、EC 事業の機会を模索していく。
当社及び当社グループ各社の事業には、事業環境の変化が激しいインターネット関連事業のほか、金融市場の動向等により業績が左右される証券業をはじめとする各種金融事業が含まれており、業績の予想を行うことが困難である。よって、業績見通しを発表していないとしている。

さすがの金持ち楽天も中国では旨くいかなかったようだ。ネットショッピング市場は今後、メーカーの直ネット販売の拡大やカテゴリーキラーにより、巨大モールでの拡大は見込み薄であることを、楽天が一番わかっている。そのために同社は異業種へ展開して、収益の3本柱を作ろうとしている。今後どう展開していくのだろうか。
当然、巨額M&Aに走ることになると思われるが・・・。

[ 2012年4月23日 ]
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