西部ガス/工場跡地から基準超有害物質検出 除去作業へ
北九州市内の3ヶ所の西部ガス工場跡地からシアンなど国の基準を上回る有害物質が検出されたことが分かり、西部ガスでは来月にも除去作業を行う。
これは、土壌汚染対策法の改正に伴って、西部ガスが自主的に調査した結果わかった。
有害物質が検出された3ヶ所は、いずれも昭和30年代の半ばまで石炭から都市ガスを製造した西部ガスの工場跡地、製造過程で発生した有害物質が、土壌に浸透したのではないかという。
このうち、小倉北区竪町2丁目の約1万4,000平方メートルの跡地では、強い毒性があり、国の基準では検出されてはいけないシアンが189地点のうち23か所から検出されたほか、基準を超える鉛やフッ素も検出された。
このほか、若松区北浜1丁目や門司区葛葉2丁目の跡地からもシアンが検出されたほか、基準を超える鉛とフッ素やベンゼンも検出された。
西部ガスは、これらの土地はアスファルトや汚染されていない土壌で地表が覆われているため周辺への健康被害はないとみている。
今回の報告を受けて北九州市が周辺の井戸水の水質調査を行ったところ、基準を上回る有害物質は検出されなかった。
西部ガスは、早ければ5月から、有害物質の除去作業を行うことにしている。
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