シャープ/空中分解の様相 今期4000億円の赤字拡大へ
シャープの2012年3月期連結純損益が、これまでに発表されていた2900億円から、更に拡大して4000億円近い規模の赤字となる見通しであることが10日判明した。
液晶テレビや太陽電池関連事業などの低迷が響き、従来予想していた2900億円の赤字より大幅に悪化する見通し。
赤字幅は過去最大で、日本の電機業界の不振を一段と印象付けることになる。
同社は経営立て直しのため、台湾の鴻海精密工業グループとの資本・業務提携を通じた商品競争力の向上や液晶パネルの在庫圧縮、財務基盤の強化などを進める。
その一環として、液晶パネルの主要生産拠点である堺工場(大阪府堺市)を運営する子会社シャープディスプレイプロダクト(SDP)の株式の一部について、大日本印刷や凸版印刷への売却に向けて検討に入った。
世界市場を無視して、国策支援である地デジとエコポイントにほだされて現を抜かし、地デジとエコポイントが終わってみれば、国内ではテレビを買う人もいなくなり、価格は暴落。世界市場は、韓国のサムスンとLGが席捲完了、入る隙間もなくなっていた。
テレビ・太陽光発電のどっち付かずの経営も、両事業とも駄目にしてしまった。
高付加価値品の同社製品が売れる市場である欧米の景気は、米国は少しだけ回復の兆しがあるが、欧州は更に落ち込み続けている。問題は円高にも起因しようが、市場の読み・マーケティング力の欠落が現出したに過ぎない。
リーマン・ショック後、日本の国策に乗じ国内に重点を絞り、新興市場に対する対応を日本の家電勢が疎かにした結果、日本の家電業界が駄目になっている。
連結/百万円
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2009年3月期
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2010年3月期
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2011年3月期
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2012年3月期予
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売上高
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2,847,227
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2,755,948
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3,021,973
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営業利益
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-55,481
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51,903
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78,896
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経常利益
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-82,431
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30,995
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59,124
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当期利益
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-125,815
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4,397
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19,401
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-400,000
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総資産
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2,688,721
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2,836,255
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2,885,678
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自己資本
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1,039,114
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1,044,507
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1,026,033
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資本金
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204,676
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204,676
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204,676
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有利子負債
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806,480
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794,453
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820,961
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自己資本率
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38.60%
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36.80%
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35.60%
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