アイコン トヨタが「デザイン優先」を宣言 審査体制大幅改革 86

そつのない車作りで定評のあるトヨタ自動車は9日、今後の車づくりの概要を発表し「デザイン優先」を宣言した。

デザインの審査体制を大幅に見直し、同時に、エンジンなど基本性能にかかわる部分は、地域や車種をまたいで大幅に共用化、将来的に2割以上のコスト削減を目指す。

トヨタ 車

具体的には、新モデルのデザイン審査の出席者を、これまでの役員中心の40人程度から、開発責任者である主査を中心とした数人に絞り込む。役員より社員の声を優先することもあるという。

キーワードを「カッコよさ」「低重心化」とし、ボンネットを低くするなど、走行中の「踏ん張り感」を出し、腰高感をなくす。

 米国や中国など世界市場では、韓国車が割安感とともに、デザイン力も高く評価されている。豊田章男社長は社内で「(100点満点で)80点主義の車づくりはいらない」と、車ごとに性格や顧客層をはっきりさせるよう指示。

 製造コスト面では、車種や地域を超えてエンジンなど基本部分を中心にパッケージで開発。同じエンジンでも、車種の違いや各国規制によって、エンジン周辺部品の種類が膨らみコスト増になる弊害を減らす。
 共用化は2、3年後に売り出されるプリウスなど、トヨタ生産台数の約5割の開発で始める。共用化による量産効果は部品メーカー側との協力次第だが、20%減以上と見られている。

 トヨタでは、高性能の車を低コストで造る活動は「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」と呼ばれ、車の部位同士をブロック玩具のように組み合わせ、多様な車を造る方法も検討されている

 
技術がいくら優れていても、三菱の大衆向け電気自動車のi-MiEVのように、20年先にぶっ飛んでるデザインでは、潜在ユーザーに受け入れられない。

 日本の自動車メーカーの技術レベルはとっくの昔に高くなっており、車の性能は殆ど変わらない。最近はエコ車ブームであるが、エコ車でも同じ。
しかし、三菱車のようにデザインが、誰が見ても疑いたくなるような車を売っていては、生産する工場の人たちが可哀想である。

ホンダが初期のプレリュードやインスパイアーで、若者の人気を独占したデザインが、今も昔の車の命であることに変わりはない。性能は良くて当たり前の時代である。

社長からハッパをかけられないと、デザイン開発も膠着してしまうようでは、トヨタの先が見て取れようが、それに気付き、デザイン優先宣言を出したことに、今回の意義はある。86成功への社長の熱の入れようでもあろう。

桜井健一郎・ジウジァーロなどの名が懐かしい。
 

[ 2012年4月11日 ]
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