トーメンデバイス/3月決算 電子製品業界を反映
韓国サムスン電子のDRAM・フラッシュメモリなど半導体や液晶等の専門商社であるトーメンデバイスは、3月決算について、次の通り説明している。
わが国経済は、平成23年3月に発生した東日本大震災と原発事故の影響による大幅な落ち込みから徐々に回復が進んできたが、下期に入り欧州債務問題を発端 とした世界経済の減速と歴史的な円高基調の長期化、さらに10月のタイ洪水等により、景気動向は依然として厳しい状況で推移した。
属するエレクトロニクス業界においても、スマートフォン向けの需要が拡大したものの、エコポイント制度終了と地デジ移行完了の影響により、液晶テレビ及びBDレコーダーを中心としたデジタル家電の需要が減少した。
また、タイ洪水が生産に影響を及ぼし、さらにはDRAM・液晶パネル価格の下落傾向が続き、前連結会計年度から一転した状況となった。
このような状況下、スマートフォン向けに有機EL及びモバイル用メモリー等の拡販を行ったものの、当社グループを取り巻く環境は予想以上に厳しく、当連結会計年度の実績は、売上高1,514億26百万円(前年同期比▲20.2%減)、営業利益34億87百万円(前年同期比▲13.6%減)、経常利益39億18百万円(前年同期比▲17.1%減)、当期純利益23億74百万円(前年同期比▲14.9%減)となったとしている。
今期予想では、営業利益から見て単価はまだ下がると見通しており、更に値引きして大量に販売する計画のようである。当然、サムスンの意向もあろう。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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09年3月期
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135,434
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2,491
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2,447
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1,330
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10年3月期
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138,909
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2,760
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2,910
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1,724
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11年3月期
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189,693
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4,037
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4,726
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2,790
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12年3月期
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151,426
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3,487
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3,918
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2,374
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前期比
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79.8%
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86.4%
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82.9%
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85.1%
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13年3月期予想
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165,000
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2,900
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3,000
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1,850
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13年期予想/12年期比
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109.0%
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83.2%
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76.6%
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77.9%
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