アイコン 輸入ポーランド産ジャムから220bqのセシウム検出/チェルノブイリの影響

1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発の爆発、ウクライナ・ロシア・ベラルーシ・北欧・東欧・ドイツなどへも放射能が飛散した。しかも未だ放 射能の影響を受けている地も多い。2010年現在もなお、同原発から半径30km以内の地域での居住が禁止、原発から北東へ向かって約350kmの範囲内 にはホットスポットと呼ばれる局地的な高濃度汚染地域が約100箇所にわたって点在、ホットスポット内においては農業や畜産業などが全面的に禁止されてい る。
同原発地のチェルノブイリ町には、事故前11万人以上が暮らしていたが、事故後は強制疎開などもあり今では200人たらずとなっている。
放射線による直接的な人的な被害や農産物や乳製品などの放射能汚染もまだ顕在化している。

今回放射能汚染食品として問題となったポーランド産ジャムは、食品大手の明治屋が4月にオーストリアの業者から輸入しようとしたブルーベリージャム3個から、放射性セシウムの新基準値を超える1キログラム当たり140~220ベクレルが検出され、厚労省が荷の積み戻しなどを指示した。輸入時の検査で判明し、商品の流通はない。

輸入食品のセシウムの規制値は、3月までは同370ベクレルで、4月から新基準値の100ベクレルが適用されている。

ポーランドは、チェルノブイリが属するウクライナの西の隣国であり、チェルノブイリ原発からは600キロ以上離れている。しかし、当時の風の流れによりポーランド・スェーデン・ドイツ方面も汚染されたことが知られている。

放射性セシウム137は、半減期が30.1年とされ、チェルノブイリ原発事故から既に26年を経過しているが、農産物によっては、汚染された土壌から吸収しやすい農産物もあり、こうした問題が発生している。特に汚染度の高い地域では、30年で半減したとしてもまだ半分の力量を擁しており、危険性はその後も続く。

福島原発水素爆発では、風の流れや雪・雨により汚染された高汚染地域が既に確定されており、それにホットスポット地も住宅地ではほぼ判明している。そうした地域は規制地域外であっても当然隔離する必要がある。特に細胞分裂が激しい妊婦・幼児・子供に対する影響が懸念されており、可能な限り放射線量の高い地からは隔離する必要がある。しかも、山林などはまだこれからというのが本音だろう。
くどいようだが、セシウム137は半減期が30.1年である。

[ 2012年5月 7日 ]
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