東京ガス/3月決算 円高よりLNG高騰
同社の当期のガス販売量は、前期と比べ3.0%増の15,190百万m3。このうち、家庭用需要は、春先の高気温による給湯需要の減少があったものの、冬場の低気温による給湯・暖房需要の増加があったこと等により、3,538百万m3(対前期比0.5%増)となった。
業務用需要は、夏場の低気温による空調需要の減少に加え、震災及び省エネ影響による既存設備の稼働減等により、2,827百万m3(同7.1%減)となった。
工業用需要は、既存設備の稼働増に加え、震災影響及び扇島パワーステーション2号機の通期稼働に伴い発電需要が増加したこと等により6,856百万m3(同9.9%増)。他ガス事業者向け供給は、冬場の低気温影響等に伴う供給先事業者の需要増により1,970百万m3(同1.2%増)。
また、都市ガス売上高は、ガス販売量が前期を上回ったことに加え、原料費調整制度に基づく料金単価調整等により、前期に比べて1,692億円増加(14.9%)して1兆3,062億円。
これに対し営業費用は、原油高影響によるLNG価格上昇及びガス販売量の増加により原材料費が増加したこと、及び退職給付数理計算上の差異の負担増等があった結果、営業費用全体では2,080億円増加(20.8%の大幅増)。
この結果、セグメント利益は前期に比べ387億円減少(△28.5%)して、974億円となったとしている。
退職給付数理計算上の差異などは、なぜか営業費用に組しており、利益調整のための誤魔化しだろう。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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10年3月期
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1,415,718
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85,229
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83,519
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53,781
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11年3月期
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1,535,242
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122,451
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121,548
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95,467
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12年3月期
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1,754,257
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77,075
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75,620
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46,060
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前期比
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114.3%
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62.9%
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62.2%
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48.2%
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13年3月期予想
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1,914,000
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99,000
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96,000
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63,000
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13年期予/12年期比
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109.1%
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128.4%
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127.0%
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136.8%
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