南陽(福岡市)/3月決算 売上前期並み維持
同社の当期は、産業機器事業が好調であった。大手電子部品・半導体メーカーの震災による影響は一部を除き限定的なものにとどまり、期の前半は中国をはじめとする新興諸国の需要に支えられ堅調に推移した。
しかし、期の後半は世界経済の不透明感の高まり等を背景に、最終製品需要の低迷から在庫水準が高止まり、生産活動は減速傾向となった。
このような状況の中、同社は、拡大が続くスマートフォンに関わる案件獲得に努めるとともに、継続して生産部品・消耗部品の販売強化に努めた。
加えて連結子会社の増加もあり、売上高は163億85百万円(前期比5.1%増)、部門営業利益は8億23百万円(前期比12.3%増)となった。
しかし、建設機械事業は不振が続いている。東日本地区を中心に震災復興需要が徐々に出始めたものの、九州地区においては先行きが不透明なことから設備投資抑制の動きが続いている。
このような状況の中、同社は、既存顧客への提案強化に努めるとともに、高付加価値商品の販売強化にも努めた。しかしながら、与信基準の厳格化等により割賦販売が縮小したことにより、売上高は119億14百万円(前期比4.6%減)となった。また、取引先の信用悪化に伴い貸倒引当金を積み増した結果、部門営業利益は2億82百万円(前期比▲19.6%減)となったとしている。
ほか略。
震災復興への公共投資により当分、九州地区の公共投資は限定されたものとなろう。同社の建機部門はより競争が厳しくなる。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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09年3月期
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31,031
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297
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295
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124
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10年3月期
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21,897
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152
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101
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114
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11年3月期
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28,527
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752
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731
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423
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12年3月期
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28,667
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715
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737
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314
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前期比
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100.5%
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95.1%
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100.8%
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74.2%
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13年3月期予想
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29,000
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750
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750
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450
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13年期予/12年期比
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101.2%
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104.9%
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101.8%
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143.3%
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