アイコン 1000億円の密輸出入事件 日本の繊維製品輸入業者も戦々恐々か

5月8日、仁川空港。大阪発の航空機から降りた日本人男性が旅行バッグ2つを持って入国ゲートを出た。待っていた貿易業者の社長と女性職員が日本人男性を迎えた。男性の旅行バッグを受けた2人はすぐに駐車場に移動した。
この場面を確認した関税庁ソウル本部税関の職員は、貿易商の社長の車を尾行。車が到着したところはソウル明洞にある貿易商の事務室。社長が旅行バッグを 持って事務室に入った後、すぐに税関の職員5人も事務所に押し込んだ。家宅捜索令状を手に持っていた。社長は抵抗する間もなかった。

税関は、その場で旅行バッグ2つを直ちに押収。バッグ一つに1万円が100枚ずつ160束、計3億2000万円がぎっしり詰まっていた。

関税庁ソウル本部税関は12日、外国為替取引法を違反した貿易商の容疑者と両替商の容疑者ら計8人を逮捕した。

関税庁ソウル本部税関は12日、外国為替取引法を違反した貿易商の容疑者と両替商の容疑者ら計8人を逮捕した。

07年から5年間にわたり、約1000億円にのぼる外貨を違法取引した疑いだ。これは関税庁開庁以来の最大規模。日本人の現金運び屋2人は指名手配された。

主犯の貿易商は、ソウル東大門で輸出包装・運送会社を運営する貿易業者。07年に新たな取引を考え出し、日本に衣類を輸出する東大門の企業を集めた。外貨取引だけを代行する両替商とは違い、密輸出から代金回収、違法資金づくりまで総括する新しい手法だった。
日本に製品を密輸出した後、その代金は日本人の運び屋を通じて現金で持ち込ませる方法だった。運び屋はこれを「投資資金」として税関に偽って申告し、監視網を避けた。
こうして日本人の運び屋2人が韓国に札束を持ち込んだのは200回以上。韓国輸出業者や日本輸入業者ともに売り上げに記載せず、脱税する取引だった。

市内の両替商も違法取引に加わった。ソウル明洞の両替商カン容疑者は密輸出代金の両替を担当した。以前から持っていた 外国人旅券の写本を利用し、別の人物と両替したように書類をねつ造した。
5000ドル以上の高額取引は、関係当局に報告しなければならない。このため両替商は5000ドル以下に分けて両替した。

税関は、今年初めから貿易商の社長を捜査してきた。国家情報院から日本人の運び屋が仁川空港に入るという決定的な情報提供を受け、現場を押さえた。
調査の結果、貿易商は手数料名目で5年間で計2600万円の不当利益を得ていたことが分かった。
税関は、違法外貨取引を委託した貿易業者の130ヶ所に調査を拡大。マネーローンダリング(資金洗浄)、資産隠しなどを調べて処罰する予定。
ソウル税関外国為替調査課のパク・ナムギチーム長は「一つの事件では、規模が非常に大きい。今後も反社会的な国際金融犯罪の取り締まりを集中的に調査する」と述べた。
以上、韓国の中央日報の記事を参照。

これを逆に考えれば、日本の韓国からの繊維輸入業者の多くが、この密輸出入に関わっていたことになる。今ごろ、戦々恐々のはずだ。
福岡にも多くの韓国から輸入して、安値卸販売している繊維企業があるが大丈夫だろうか。

[ 2012年6月15日 ]
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