パナ社オリンパスの筆頭株主に 三井住友銀行ソニーよりパナソニックを重視
パナソニックが、巨額損失隠し事件で資本が脆弱となったオリンパスに最大500億円を出資する支援で調整に入ったことが5日判明した。
パナ社は、プラズマTVにしがみ付いたもののテレビ事業の大不振による業績低迷から脱却するため、オリンパスの主力事業である医療分野で業務提携を結び、新たな収益源の確保を目指す。
パナ社の出資金により、オリンパスは再建のための合理化を推進する。国内では販売力に強みを持つパナソニックと資本関係を持ち、事業再構築に取り組むのが得策と判断した。
パナ社がオリンパスの第三者割当増資を引き受け筆頭株主に、出資額について両社は300億~500億円を軸に今後詰める。
オリンパスをコントロールする三井住友銀行は、オリンパスの財務体質強化にパナソニックを選択した。(当然、旧住友銀行系の豪腕によるものと思われる)
パナ社も、今期の予想では利益が出るとしているが、テレビ事業等周知のとおり、価格競争力の低下に加え、円高による輸出不振により経営危機下にあり、リーマンショック以降、事業の再構築を何度もやっている会社である。
オリンパスの事業領域の内視鏡及び映像診断システムは、世界市場での占有率が高く、これ以上大きく市場が拡大するとも思えず、一方、パナ社の医療分野はあるのかないのかもはっきりしない程度である。
今更、両社が共通するカメラ事業において提携しても、互いの業績にそれほどの影響はない。
そうしたことから、今回のパナ社によるオリンパスへの出資は、三井住友銀行による両社の救済策と見て取れる。
パナ社は、松下電器産業時代と異なり、経営はかなりドライになっている。オリンパスにとって、吉と出るか凶と出るかは10年後判明する。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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税引前利益
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株主利益
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09年3月期
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7,765,507
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72,873
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-382,634
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-378,961
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10年3月期
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7,417,980
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190,453
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-29,315
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-103,465
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11年3月期
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8,692,672
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305,254
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178,807
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74,017
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12年3月期
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7,846,216
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43,725
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-812,844
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-772,172
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前期比
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90.3%
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14.3%
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13年3月期予想
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8,110,000
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260,000
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160,000
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50,000
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13年期予/12年期比
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103.4%
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594.6%
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12年3月期
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総資産
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株主資本
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株主資本率
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6,601,055
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1,929,786
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29.2%
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