アイコン 悠香などの「茶のしずく石鹸」集団訴訟  福岡でも裁判始まる

化粧品会社「悠香」(大野城市)が、全国で販売していた「茶のしずく石鹸」を使って小麦アレルギーを発症したとして、患者が会社などに損害賠償を求めている集団訴訟の裁判が6日、福岡地方裁判所でも始まり、原告の女性が「会社側は責任を認めてほしい」と訴えた。

この裁判は、大野城市の化粧品会社「悠香」が一昨年12月まで販売していた「茶のしずく石鹸」を使って小麦の成分によるアレルギー症状が出た患者らが全国で起こしているもので、福岡地方裁判所では、全国で最も多い100人が「悠香」や製造会社など3社に対して1人1,500万円、あわせて15億円の損害賠償を求めている。
6日始まった裁判では、福岡市内の34歳の原告の女性が、意見を述べ「誕生日にケーキを食べるという当たり前のことさえできなくなり、子どもがほしいと思っても、妊娠した場合に、毎日飲むアレルギーの薬が、どれくらい影響するのか分からず不安でたまらない。会社側には前の普通の生活が送れる体に戻してほしいし、まず責任を認めてほしい」と訴えた。

これに対し、「悠香」などはいずれも訴えを退けるよう求め争う姿勢を示した。厚生労働省によるとこの石鹸を使ってアレルギーの症状が出たと訴えている人は、ことし4月の時点で、全国で1971人にのぼるという。

当石鹸は、医薬部外品で製造許可を厚労省から受けており、これまでも多くの化粧品の保湿剤として小麦成分が使用され、こうした問題が生じていないため、難しい裁判となる。
製造者責任は問えるだろうが、厚労省も認証している小麦成分である。
今回、集団訴訟の100人が一人当たり一律1,500万円の損害賠償を求めているが、症状により当然異なるべきものである。当請求額は、慰謝料的な側面が大きいと思われる。それにしても、米国並みの請求となっている。この金額から見ると、弁護士も暇で、何かいい商売にしているような気がしてならない。

[ 2012年6月 7日 ]
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