アイコン タダノ/アメリカ人弁護士を信用して副社長にしたばかりに7億円使い込まれる

建設用クレーン最大手で大型のラフテレーンクレーンに強みを持つ「タダノ」は9日、米国子会社「タダノ・アメリカ」で、法務業務を担当していた米国人の元 男性役員(51)が約900万米ドル(約7億2千万円)を着服した疑いがあると発表した。同社はすでに米捜査当局に刑事告訴している。

タダノによると、この元役員は、米ニューヨーク州の弁護士資格を持ち、2009年1月に副社長として現地採用され、訴訟など法務業務を中心とした管理部門を担当。2010年11月から今年4月にかけ、訴訟費用の水増しや架空請求を法律事務所に支払うなどの手口を繰り返し着服したという。

子会社の法務費用が急激に増えたことから内部調査が行われ、5月に着服が発覚。元役員は同月21日付で解任された。元役員は現在連絡が取れなくなっており、米捜査当局が横領の容疑で逮捕状を取って行方を追っている。
アメリカには、州単位の弁護士が山のようにおり、日本の弁護士のように特権階級ではない。そのためハゲタカ弁護士が山のようにおり、タダノも食い物にされたのであろう。
タダノは次のとおりリリースしている。

<事件の概要>
タダノ・アメリカの取締役副社長(現地採用)が、2010年11月から12年4月にかけて、法務担当責任者という職位を利用し、同社の法務費用を不当に水増しして架空の法律事務所へ支払うなどにより、横領した疑いがあることが、本年5月に判明した。
当社では、社内調査委員会(委員長:当社取締役執行役員専務 鈴木正)を設置し、不正調査専門の現地法律事務所を起用して社内調査を進めてきた。またタダノ・アメリカは、5月21日付で取締役副社長を解任した。今後、当社では事件の全容解明に努めるとしている。

タダノの北米での売上高推移
/百万円
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
北米
12,324
18,342
20,145
15,301
6,616
13,938
・北米での売上高は、全売上高の12.2%、海外売上高は全売上高の46.3%(2012年3月期)
 
タダノの業績推移
連結/百万円
2010年3月期
2011年3月期
2012年3月期
売上高
104,251
89,807
114,209
営業利益
612
-3,733
5,895
経常利益
297
-3,886
5,778
当期利益
-895
-6,722
3,145
総資産
159,875
146,165
161,176
自己資本
83,935
75,007
77,705
資本金
13,021
13,021
13,021
有利子負債
46,001
39,719
37,451
自己資本率
52.50%
51.30%
48.20%
 
[ 2012年6月11日 ]
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