アイコン ギリシャ緊縮支持派過半数超え圧勝 NDのサマラス党首勝利宣言

ギリシャの議会再選挙が17日行われ、支援策緊縮財政支持派のND+PASOKが、過半数以上の161議席/300議席を取る勢いとなっており圧勝の勢いである。NDのサマラス党首も勝利宣言した。
 内務省発表での各政党得票予想は、ND(新民主主義党)が29.5%、PASOK(全ギリシャ社会主義運動)が12.3%、緊縮財政反対派の SYRIZA(ギリシャ急進左派連合)は27.1%、D.LEFT6.2%、KKK4.5%、I.Greeks7.6%、G.D.7.0%となっている。

 NDのサマラス党首は、早期政権樹立に向け、取り組む意向を示し、勝利宣言した。

これで、EUユーロ加盟国の財政問題における最大の懸案であったギリシャ問題が落ち着くことになる。

しかし、先週末はハゲタカ格付機関が存在圧力をスペインにかけ、スペイン国債の利回りが7%を超えており、問題は今後本格的にスペインへ移る。

ギリシャでの緊縮支持派が圧勝したことで、最初に市場が開く日本の株価が注目されるが、一時的には150円以上の上昇が予想される。

 しかし、スペイン問題で、EUからの抜本的な支援策(貸付金)で落ち着いたかと思われたスペイン問題が、ハゲタカ格付機関により、EUからの借入はスペインの負債を大きくしてしまうという理由で、スペイン国債の格付をいっきに3段階落とし、週末は利回りがとうとう7%を超えてしまった問題があり、月曜日の日本株価の200円超えず、100円前後で落ち着くものと思われる。

 アメリカは、ハゲタカファンドと結託したハゲタカ格付機関を泳がせることで、アメリカより経済規模が大きいEUをコントロールしている。

この際、日銀が大量にユーロを購入して、ユーロ高にする一方、日本株への買い出動をして株高を本格化させ、世界の株価をリードする立場に持っていけるよう頑張るしかない。
(ただ、現実のユーロは世界通貨に対して全面高になっているものの、上げ高はさしてない。日本円に対しても57銭高の100円00銭前後の水準(午前6時)にとどまっている。)

そうすれば、世界経済が株高に移行し、全世界の景気の回復も少しは早まるというものだ。
 ハゲタカ格付機関が負のスパイラルへ誘導する以上、経済も株価も上昇することはない。
 

[ 2012年6月18日 ]
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