アイコン 5月の米住宅着工許可件数大幅伸長 米住宅産業推移付

米商務省が発表した5月の住宅着工件数は、前月比▲4.8%減の年率70万8千戸(季節調整済み)と、4月につけた3年半ぶり高水準からマイナスに転じた。
一方、着工許可件数は7.9%増の78万戸と2008年9月以来の高水準に急増し、市場予想の72万8千戸を大きく上回った。

住宅市場の回復が始まったばかりであることを示す内容となった。
着工件数は、市場予想の72万戸を下回った。4月は前回の71万7千戸から74万4千戸に上方修正され、2008年10月以来の高水準となっていた。
着工件数の内訳では、1戸建住宅が3.2%増加、集合住宅は▲21.3%減少した。
(サブプライムローン問題が株式市場で発覚した直前の2007年6月の米国の住宅着工件数は年ベースで150万戸であった)

米国の住宅市場は、サブプライムローン問題・リーマン・ショックから大量に新古住宅が、返済金を支払えず中古住宅市場に放出され、住宅市場全体を押し下げ続けてきた。しかし、各景気指標が改善するなか、やっと最近底を迎え、一部では値上がりに転じている。
18日ギリシャ再選挙では反応しなかったダウも、19日の住宅許可件数の大幅増加発表と金融緩和の追加刺激策の期待感から反応し上昇している。
今後ともダウは、欧州の金融・財政に揺さぶられながらも、米国の国内経済指標の発表ごとに一喜一憂する場面が続くものと思われる。

米住宅産業の状況推移
年 月
着工件数
着工許可件数
新築住宅販売
中古住宅販売
 
/千戸
/千戸
/千戸
/百万戸
2012年5月
708
780
 
21日発表
2012年4月
744
723
343
4.62
2012年3月
699
769
332
4.47
2012年2月
718
707
358
4.60
2012年1月
720
684
339
4.63
2011年12月
697
701
339
4.38
2011年11月
708
709
327
4.40
2011年10月
630
667
314
4.32
2011年9月
647
616
306
4.28
2011年8月
581
645
292
4.41
2011年7月
614
627
297
4.05
2011年6月
615
633
304
4.18
2011年5月
551
624
308
4.15
 
[ 2012年6月20日 ]
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