アイコン 宗像市議会百条委員会 見せしめ?告発者の実名読み上げる それも弁護士が

福岡県宗像市の民間の社会福祉法人「彩幸会」の旧役員らが、補助金を不正受給したとされる問題で、市が市議会に百条委員会を設置。市の依頼を受け調査に当 たった弁護士らから提出された報告書に、不正を内部告発した同会の元職員の実名と前科が記載されていることが判明している。

市から依頼を受け調査報告書を作成した弁護士6人は、告発者の話も聞かず、「彩幸会」の旧役員や関係者からのみ事情を聞いただけで報告書を作成していたことも判明。
 また、報告書には、元職員の名字を十数ヶ所記載。元職員が福岡県に同会の不正に関する内部告発書を提出したことや、元職員の同会とは無関係な前科まで記載。

さらに、当報告書を百条委員会で三ツ角弁護士が読み上げたが、市民が傍聴している中、秘すべき告発者の実名を読み上げていた。
また、「同会内での立場が危うくなった元職員が、報復的に内部告発を行った可能性を否定できない」と、不正受給の実態調査には関係ないところまで踏み込んでいる。

当職員は、今回の百条委における弁護士による報告書の内容や読み上げられた実名、更に報復的内部告発とまで追求されたことについて、「正直に通報したのに行政に見せしめにされた。今は報復を恐れ、身を隠して生活しており、再就職もできない」と話しているという。
 元職員は「私の話を聞くことなく、一方的に不利なことを書かれた」として、近く県弁護士会に人権救済を申し立てる意向を示しているとされる。
また、報告書では、元職員は「所在不明」とされているが、「私に連絡を取ろうと思えば取れたはずだ。現に百条委からの証人出頭要請文は届いている」としている。
 
市の顧問弁護士らは、不正受給の実態だけを明らかにすればよいものを、警察でもあるまいし、告発者の前科まで警察(個人情報保護法の観点からも問題)から聞き出し、報告書に聞き出した前科まで書き込み、一方的に報復的告発とまで言及、告発者を吊るし上げるような結果を招いている。
とんでもない報告書を作成したものだが、人権を一番守るべき弁護士が、市民の面前(百条委の傍聴人)で告発者の実名を読み上げるとは、素人にもほどがある。
 なお、当職員は、内部告発した昨年6月、同会から解雇されている。
参照:西日本新聞、取材:宗像市役所総務部

アカデミックな地方都市として知られる宗像市、それは遠い昔のことであった。糞田舎に逆戻りしているようだ。
 

[ 2012年6月22日 ]
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