アイコン 三井住友建設 面倒を見ない三井住友銀行 大和證券SMCP・Iの株売却進む

三井住友建設の筆頭株主であった大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツが、持株60,458,400株(持株比率17.38%)のう ち5千万株を、市場等を通じて売却すると発表していたが、市場等での売却が進み、6月27日には29,794,500株(同8.57%)となり、同社の主 要株主ではなくなるという。

経緯は当然、2009年10月、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が、シティグループから旧日興シティホールディングス傘下の証券事業を買収した際、大和証券SMBC(大和證券60%、住友銀行40%出資で発足)と統合させ、三井住友FG傘下にする動きをとったことにある。しかし、大和証券側はこれを拒絶、合弁契約を解消した。大和證券側が大和証券SMBCの住友住友FG出資の40%の株を1,739億円で買い取り、両社の関係は冷え切っている。

そうした経緯があり、大和證券側が、実質三井住友FG傘下の三井住友建設をこれ以上、資本面で面倒見る必要もないことから、今回の売却となった。
 しかも、大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツの売却は、予定の5千万株にはまだ達しておらず、今後も市場等で19,336,100株を売却する。

 そうしたことから同社株は、株価の値上がりは当面期待できそうにない。それに浮動株も最大50千万株も増加していることになり、利益でも多く出さない限り株高は望めそうにない。1月から2月(ピーク117円)にかけてのように仕手化すれば別だが。
 
それにしても、大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツの三井住友建設株売却に対して、三井住友FGは引き受けもせず、資本面からは三井住友建設を既に見切っているようである。
 かといって、三井住友の冠がついている以上、今後、少しくらいの債務超過になっても三井住友建設は潰せない。(エゲツない証券会社よりコスイ住友だったら潰そうが、三井の流れがある)

[ 2012年6月25日 ]
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