アイコン ゲノム創薬第一人者の辻本豪三教授がメド城取から毎月10万円?/京大研究費流用問題

京都大学大学院薬学研究科の辻本豪三教授が公的研究費を流用したとされる疑惑で、京大が物品を発注していた業者から、教授が約10年間にわたって月10万円の現金を受け取っていた疑いのあることが1日分かった。
業者に預けていた研究費の払戻金とは別に、支払われたとされ、総額1000万円(10万円×120ヶ月)を超えるとみられる。

東京地検特捜部は、授受の裏付けを進めるとともに、現金の趣旨を慎重に調べている。

この業者は、医療・理化学機器卸会社の(株)メド城取(東京都世田谷区赤堤3-3-4、代表:木口啓司)。京大にゲノム解析に用いる先端機器などを納入していたが、約12億円の負債を抱え、昨年10月14日に東京地裁に民事再生法の適用申請をしている。

注目されるのは、(株)メド城取の債権者に、辻本豪三教授が平成3年から平成15年まで在籍していた国立成育医療研究センター(東京都世田谷区大蔵2-10-1)が、なんと3億79百万円も焦げ付いていた点である。

 国立成育医療研究センターという国立病院が、医療器械の納入業者に3億79百万円の債権があるとは考えられず、この焦付きについて東京特捜が調べ、(株)メド城取からも既に任意聴取を終え、本丸の辻本教授に対して捜査を進めたものと見られる。
(辻本教授にとって、メド城取が破綻したとしても決して表面化させてはならない債権であったと思われる)
 ということで、辻本豪三教授の不正疑惑の総額は10百万円前後のはした金ではなく、4億円以上に上る可能性がある。(実質、預けた金は潰れたことから取れないだろうが・・・)

 辻本教授は、研究費で研究用資材を購入したように偽装し、業者から偽の領収書を受け取るなどして大学に提出。支出された代金を業者に管理させ、一部を私的に流用していた疑いが持たれている。辻本教授は「一身上の都合」として大学に辞表を提出し、6月28日付で辞職している。

 ところで国立成育医療研究センターの検査を会計検査院はしていたのであろうか。それともゲノム研究の第一人者や教授という権威に弱いエリート集団の会計検査院はめくら判を押していたのであろうか。

 国立病院の国立成育医療研究センターの会計記録は官庁であり過去5年分しか保存していないだろう。また、メド城取も5年で廃棄するが、過去の記録(納品書や請求書・通帳)をどれほどさかのぼれる資料を保存しているかによって、今後の不正額の発表額が異なってくる。(時効がかなり成立すると思われる)

 まさかであるが、国立成育医療研究センターのメド城取への3億79百万円に及ぶ債権の大半が、辻本教授が京都大学の教授になってから行われていた可能性も否定できない・・・・。

辻本豪三教授はゲノム解析や創薬の第一人者であり残念・・・
 辻本教授は、乳がん・食道がん・アルツハイマー病など治療が困難な病気に対して、遺伝子情報をもとにして薬を作る「ゲノム創薬科学」の専門家とされる。
平成14年に京大に教授として迎えられ、22年には京大が薬学研究科内に設けた「最先端創薬研究センター」のトップに就任していた。


 

[ 2012年7月 2日 ]
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