内保博仁市長は学卒後、役所務め、町長、合併助役、副市長を経験してきた「行政のプロ」であるはずだが、町長時代の癒着政治のままの何でもありの市政、まったく行政のプロではなかったことを今回の癒着旅行により露見させている。

内保市長は「工事について業者と具体的な話をしていない」などと便宜供与を否定した上で「軽率だった」と謝罪したが、バレただけ、口では何とでも言える。遠い加賀温泉だったから、バレないとでも思ったのだろう。

当温泉旅行代は、市長の交際費からは出ておらず、ポケットマネーで５～６万円支払ったと言う。（旅館側の請求書、領収書を見ればわかるが・・・、結果、割り勘になっていたとしても、意図的な手続上のものであることは見え見え。５～６万も異常に高い）

＜内保博仁市長の履歴＞
1943年生、龍谷大学文学部卒、旧阿山町職員、同町長、市町村合併に伴い2004年から伊賀市助役、07年4月から同副市長、2008年11月から伊賀市長（一期目）

資産は2011年12月末現在。給与所得は1310万5446円（10万6400円増）。　不動産は同市内保の土地が、市長名義で49筆計1万2435・07平方メートル（固定資産税課税標準額約264万6327円）、共有名義で1筆499平方メートル（同9481円）。建物は自宅3棟計228・03平方メートル（同189万84円）。貯金総額は378万7338円。
　所有する自動車は普通ワゴン車1台と軽の2台。有価証券、ゴルフ会員権、貸付金はない。

＜市庁舎 現在地での建設問題＞
内保博仁市長は市長になる前、市庁舎建設について「滋賀県伊賀庁舎の利用か、現在挙がっている候補地への新設のいずれかが長期目標。経過措置として、県庁舎の空き部屋に市の管理部門が入居するなど、部署を分散させることも視野に入れたい」「先を見越せば、これまでも利用が検討されてきた県伊賀庁舎のある四十九町辺りがベスト」とも話し、マニフェストにも謳わなかった。

２００８年１０月当時は、このような市庁舎に対しての考え方であったが、市長になると一転、何はさておき、合併特例債により自己資金が３割で済む今しかないと現在地での約４９億円の市庁舎建設に猛進し始めた。本格的に動き出したのは、２００９年９月頃からであろうか？

しかも、建設場所については、市議会が２０１１年３月、市長が示した「現在置」という記述を削除する修正動議を可決した。（現市庁舎は文化財的にも高評価されている）

２０１１年８月１０日、伊賀市の新庁舎建設計画について内保博仁市長は、議会が、他場所への新築を求める請願を採択したことに対し、「現在地での建設事業を進めるのが最もふさわしい方法」とする報告を安本美栄子議長に行った。市長は、議会による関連予算凍結解除により、現在地での計画が容認されたものとしている。

伊賀市は、市議会の決議などお構いなしに２０１２年１月２６日、新市庁舎を同市上野丸之内の現在地に新築予定とする基本設計素案を公表した。
地上4階建で、延床面積1万3,700平方メートル。高さは20メートル。地下1階には96台分の駐車場を整備し、屋外のスペースと合わせ計約200台分を確保する計画。

新市庁舎の高さについては、景観審議会（木津龍平会長＝上野商工会議所会頭）が２０１２年６月２９日、伊賀上野城のそばであり、「民間建築に準じた取り扱いが望ましい」などの理由から、建設予定の現在地を含む区域に設定された高さ制限１５メートルを守るよう提言した。

　ああしたこうしたで、角田副市長（65）は７月１９日、突然７月末の任期満了を持ち退任すると発表した。我がままな利権屋の内保博仁市長と議会や審議会との板ばさみになり、心労のため、辞めるのでは・・・と囁かれている。後任は決定していない。

　２０１２年７月２２日、内保博仁市長「業者との温泉癒着旅行発覚」

伊賀市長選：２０１２年１１月１１日予定　

伊賀市も既に老人の域に達し、昔かたぎの癒着市政を司る内保市政を変える必要に迫られているのではなかろうか。内保博仁市長は、全国に伊賀市の恥を晒しただけでも伊賀市長として失格であろう。