アイコン 全日空/1751億円公募増資で調達へ 株希薄率37.6%

ANA全日空は18日、公募増資により最大で1751億円調達する。新株発行条件は1株184円。18日の終値192円に対するディスカウント率は4.17%。希薄率は37.6%となる。

前3月期の当期利益281億78百万円でのEPSは、11.22円であるが、増資した場合8.10%まで減ずる。

全日空は7月3日、最大2110億円を調達すると発表していたが、その後の株価下落により、調達規模は359億円減少させた。

同社は、増資金により、欧米の長距離路線やアジア路線を拡充し、2013年度には国際線の輸送能力を2割以上増やす計画である。また、燃費効率にすぐれた米ボーイング)の最新鋭機「787」などの購入に充てる。

同社は、自己資本が5,490億14百万円(率27.4%)あり、財務面は健全であるが、資本金が2,313億81百万円に示すとおり、これまで増資金により財務を安定させてきた経緯がある。そのため、一株益は先述の通り、前期は11.22円にとどまり、更に増資により、一株益は悪化することになる。

そうしたことから、国主導で会社更生法を申請させ、債務カットや公的資金の導入により再建された日航の再上場に対する思いは複雑となるのが当然であろう。

[ 2012年7月19日 ]
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