アイコン トヨタ/世界一位に返り咲き 大地震の一過性のサプライチェーン崩壊

トヨタ自動車と米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の今年上半期の世界販売実績は、トヨタが昨年トップのGMを上回り、上期で、2年ぶりに世界一の座に復帰した。

トヨタは昨年、東日本大震災とタイの大洪水という二つの大きなアクシデントの影響を受け大規模減産したことで3位に転落したが、生産体制が回復し、販売も順調に回復している。

上半期(1~6月)の販売台数は、

トヨタグループ(ダイハツ・日野)は、前年同期比34%増の497万台(過去最高)。GMは、同3%増の467万台(昨年1位)、
VWは、同9%増の445万台(昨年2位)。

トヨタは、昨年の2つのアクシデントの反動により、北米やアジアなど主要市場すべてで大幅販売増を達成。国内では、エコカー補助金による販売増も追い風となっている。
一方、GMやVWは、欧州市場の不振や、頼りの中国市場の経済成長鈍化が響き、増加率は2桁以下となっている。
中国市場では、トヨタはもともとシェアーが低く、GMの伸びは中国市場にあった。トヨタは、中国の経済不況下でも逆にシェアーを伸ばす動きをしており、今後、こうした増勢に勢いが付くものと思われる。当然、トヨタの増加率は昨年の反動率であり、今後の伸びは鈍化していく。
中国市場の鈍化で一番影響を受けるのは、意外にも中国国内に大生産基地を擁する韓国勢かもしれない。
 

[ 2012年7月26日 ]
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