アルツハイマー病に山芋が効果と/富山大の東田千尋准教授ら
富山大和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らのグループは、神経細胞を活性化する働きがある生薬を調べているうち、ヤマイモなどに豊富に含まれる「ジオスゲニン」が、アルツハイマー病に効果があることを突き止めた。
東田千尋准教授らは、アルツハイマー病を発症させたマウス6匹にジオスゲニンを1日1回20日間投与した結果、マウスの脳に蓄積されていたアルツハイマー病の原因とされる「ベータアミロイド」というタンパク質が、平均で▲70%減少したほか、記憶や情報伝達をつかさどる「軸索」と呼ばれる神経細胞の突起形が、正常に近い状態に戻り、記憶力の改善も確認できたという研究成果を発表した。
東田准教授は、アルツハイマー病の治療の新たな手がかりになるとしている。今後、ヒトにも有効か、今後の研究が期待されている。
[ 2012年7月27日 ]
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