米フェイスブック赤字・ジンガの下方修正／グリー・ＤＮＡに影響

グリー（3632）が、報道機関の減益予想報道に続落する中、２６日に発表された米ＳＮＳのフェイスブックの第２四半期純益赤字、それにＳＮＳゲームの米ジンガの業績予想下方修正を受け、２７日の午前中は、ＤＮＡが前日より▲１６０円以上下げて１,８００円前後で推移、グリーも同▲100円前後下げ１,２２０円前後で推移している。

　グリーは、特に踏んだり蹴ったりであろうが、報道では、６月決算の第４四半期間（４～６月期）の営業利益は200億円前後となり、前期の同四半期比では約２割減と、初の減少になったもようと報道されていた。
コンプガチャ問題は、７～９月になると第４四半期より大きく影響するものと思われるが、同社の決算期は６月である。

＜フェイスブックの第２四半期の業績＞

売上高は前年同期比32％増の１１億８０百万ドル、しかし、中間期の利益は▲１億５７百万ドルの赤字（前年中間期は２億４０百万ドルの黒字）となった。理由は、ＩＰＯに多額の株式報酬を支払ったためとしている。赤字の特殊要因を除けば黒字となっている。

　６月末のアクティブユーザーは９億５５百万人（３月９億０１百万人）と増加、モバイル端末も同67％増の５億４３百万人となっている。なお、モバイル端末における広告は最近始めたばかりであり、今後同社の売上高を牽引することになる。

　フェイスブック株は時間外で前日比▲11.0％下げ２３．８３ドル（ＩＰＯ公募価格３８ドル）で、公募価格から▲37％下落したことになる。

なお、米ＳＮＳゲームのジンガの株価は時間外で前日比▲40％以上下げたと報じられている。大きな下方修正があったのであろう。ジンガの２６日の株価は前日比▲１．９０ドル、率にして37.48％下げ、３．１７ドルとなっている。

＜グリーの株価推移＞

日付	始値	高値	安値	終値	出来高
2012年7月27日	1,224		1,188
2012年7月26日	1,260	1,328	1,170	1,314	12,884,800
2012年7月25日	1,380	1,416	1,260	1,272	12,268,100
2012年7月24日	1,360	1,436	1,327	1,381	11,456,700
2012年7月23日	1,443	1,478	1,375	1,376	5,962,200
2012年7月20日	1,470	1,470	1,435	1,451	2,803,000