アイコン 膝関節痛に朗報 ジャパン・ティッシュE/自家培養軟骨製造販売認可 商品名:ジャック

(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(JQ)は7月27日、厚労省より、整形外科領域におけるヒト由来細胞・組織加工医療機器として、日本初の自家培養軟骨(販売名:ジャック)の製造販売承認を取得したと発表した。
同社は、本製品により、ひとりでも多くの患者さまのQOL(生活の質)向上に貢献できることを
願っているとしている。

概要:
越智光夫教授(同社顧問、広島大学大学院医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門医学分野整形外科、専門は膝関節外科、スポーツ医学、再生医学)から自家培養軟骨作製の技術を導入し、事業化を進めてきた。

1、類別:機械器具07 内臓機能代用器
2、一般名称:ヒト自家移植組織
3、商品名:ジャック

4、構造・原理概要:
本品は、患者から採取した健常な軟骨組織より分離した軟骨細胞を、アテロコラーゲンゲルに包埋して培養し、患者自身に適用する自家培養軟骨である。軟骨細胞を含むアテロコラーゲンゲルを欠損部に移植することにより、臨床症状を緩和する。

5、使用目的、効能又は効果:
膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除く) の臨床症状の緩和。ただし、他に治療法がなく、かつ軟骨欠損面積が4 cm2 以上の軟骨欠損部位に適用する場合に限る。

6、操作方法又は使用方法
膝関節の健常な軟骨組織で、採取後に機能障害等が生じないと担当医師が診断した部位より関節鏡視下で軟骨組織を採取する。
移植に当たっては、欠損部周囲の変性した軟骨を除去し、移植部を整形したのち、移植部の形に合わせて本品を整形し、移植する。移植部は脛骨近位前内側面等から採取した骨膜で被覆する。
 
7、背景
スポーツの普及や高齢化に伴い、ケガや加齢による関節疾患が増加しており、治療の重要性が高まっている。しかし、軟骨組織には血管がないため、一度損傷を受けると自然には治りにくく、これまで薬や手術による対症療法が行われてきた。
このような状況の下、自家培養軟骨による治療が軟骨に障害を持つ患者さまのQOL(Quality of Life, 生活の質)向上に大きく貢献すると考え、この分野の先駆者である越智光夫教授(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門医学分野整形外科、専門は膝関節外科、スポーツ医学、再生医学)から自家培養軟骨作製の技術を導入し、事業化を進めてきた。
越智教授は、安全性が既に確かめられているアテロコラーゲンに着目し、世界に先駆け軟骨細胞を3次元培養し、膝関節軟骨の再生を行ってきた。
平成8年(1996年)に臨床を始めて以来、今までに100症例を優に超える臨床経験を有している。
そして、この研究成果は諸外国の学会からも非常に高い評価を受けている。平成15年(2003年)から越智教授に当社研究顧問となってもらい、自家培養軟骨の開発指導いただいたとしている。

 

[ 2012年7月30日 ]
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