カプコン/第一四半期 ドラゴンズドグマ伸ばす
同社は、当第1四半期における当業界について、主戦場である家庭用ゲーム市場において、海外は弱含みに展開したものの、国内は回復基調で推移した。
一方、スマホ(高機能携帯電話)の普及拡大等により急成長が続いたソーシャルゲーム市場は、コンプガチャ問題に端を発した利用限度額の制限などもあって一服感があったものの、構造的な転換が進んだ。
こうした状況下、欧米市場に照準を合わせたプライベートイベント「CAPTIVATE」をイタリアで開催したほか、カプコンの最新作が体験できる「CAPCOM SUMMER JAM」を東京で開催した。また、メディア戦略の一環として人気コンテンツとの相乗展開を図るため、「戦国BASARA」シリーズのテレビドラマ化を決定するなど、積極的なプロモーション活動や販促キャンペーン、各種イベントを行った。
その結果、当第1四半期の連結業績は、売上高186億20百万円(前年同期比55.8%増)、営業利益26億69百万円(前年同期比244.4%増)、経常利益22億9百万円(前年同期比304.5%増)、四半期純利益13億20百万円(前年同期比290.2%増)となった。
特に、デジタルコンテンツ事業は、初の大型オープンワールドゲームである「ドラゴンズドグマ」(プレイステーション 3、Xbox 360用)が、海外では伸び悩んだものの、採算性の高い国内市場において予想以上のヒットを放ったことによりポジティブサプライズとなり、世界累計でミリオンセラーとなっている。
また、前期にモバゲー向けに配信した「みんなと モンハン カードマスター」が引き続き底堅い売上を示したほか、「戦国BASARAカ-ドヒーローズ」を提供するとともに、グリー向けに供給した「バイオハザードアウトブレイク サバイヴ」が着実に新規ユーザーを増やしたことにより会員数は200万人を突破した。
加えて、戦略ブランドであるビーラインタイトルの「スマーフ・ビレッジ」や「スヌーピー ストリート」などの人気コンテンツが幅広い利用者の獲得により息の長い配信収入を得るなど、ソーシャルゲームが好調に推移した。
さらに、ブラウザゲーム参入の第1弾として「ブラウザ戦国BASARA」のサービスを開始したほか、「モンスターハンターフロンティア オンライン」シリーズも安定した収益を確保した。
その結果当部門の売上高は、137億40百万円(前年同期比78.8%増)、営業利益24億1百万円(前年同期比175.6%増)となったとしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第1四半期
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11,953
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775
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546
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338
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13年3月期第1四半期
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18,620
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2,669
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2,209
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1,320
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前年同期比
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155.8%
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344.4%
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404.6%
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390.5%
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13年3月期通期予想
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105,000
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15,800
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15,700
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9,800
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12年3月期実績
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82,065
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12,318
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11,819
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6,723
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11年3月期実績
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97,716
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14,295
|
12,861
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7,750
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10年3月期実績
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66,837
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5,587
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5,530
|
2,167
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今期予想/前期比
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127.9%
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128.3%
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132.8%
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145.8%
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