アイコン 米から格安の天然ガス輸入が実現かも 豚も現場もトロマ・・・

米下院の超党派議員団は29日、米エネルギー省のチュー長官に書簡を送り、液化天然ガス(LNG)の輸出承認手続きを加速するよう要請した。シェールガス と呼ばれる頁岩(けつがん)層に埋蔵された天然ガスの産地を選挙区に持つ議員が中心で、原発停止後の代替エネルギーとして米政府に天然ガスの輸出承認を働 き掛けている日本にとって追い風となりそうだとロイターが伝えている。

過去のロイター記事を抜粋した世界のLNG価格

アメリカでは、シェールガスの大増産により、天然ガス価格はここ2年間をみても半額となっており、トン当たり2.5ドル前後の水準である。

中国は、トルクメニスタンの天然ガスをパイプラインでの輸入価格は同10ドル前後となっている。

欧州でも高値を押し付けるロシアの天然ガスも押し下げられ、同10ドル前後となっている。

韓国もカタールから日本同様同16ドル前後で購入しているが、世界のLNG価格が暴落する中、韓国ガス公社がアメリカにおいて同4~5ドルで契約を交わしている。・・・ロイター記事を抜粋

 日本はカタールから通常同16ドルで購入、東電は昨年18ドルで購入して馬鹿買いしたと笑われている。
日本も米国が輸出を許可すれば、4~5ドルで調達できるようになる。どれほどの量かは不明であるが、全体の発電コストを大幅に引き下げることになる。(米国での相場は2~2.5ドルとされており、4~5ドルで売れれば、米の産出企業にとって大儲けとなる)

 今回動いている下院議員に大枚のロビー費を提供してでも、日本が輸入できるようになれば幸いである。しかし、カタールで巨額投資により採掘量を倍以上にしたのも米石油メジャーであり、エクソン・モービル+ロイヤル・ダッ チ・シェル+コノコフィリップスなど、こうした米メジャー連中がロビー活動をして、天然ガスの大消費地である日本への米国からの輸出をストップするだろう。日本は米石油メジャーのカモとなっている。
 
電力業界も国も、世界一の電気代は国民や企業が負担するものであり、痛くも痒くもないとして、豚も現場も動きそうにない。
そうしたことを嫌気して、また財政破綻の中での円高に政治力を見出せない企業はさっさと外国へ工場を移している。決して労賃の問題ではない。

[ 2012年7月 2日 ]
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