何十年か前、イケアのワードロープを購入、現在も使用している。そのワードロープは何十年かの使用に耐えられているが、安物家具によく見られるパーチ部分が膨らみ壊れたり、ガタがきたりするものとは全く違うこともその品質を立証しているともいえる。

そのワードロープは、当時から組立方式、ホワイトの板パーツを大丈夫だろうかと思われるほどのシンプルな金具で止めるという、正にSimple is Bestという言葉がぴったりなワードロープであった。当時を思い出すとイケアの小さな縦長の家具カタログがあり、表紙には白地にスウェーデンの国旗があしらわれ、デザインセンスの良さを浮き彫りにさせていた。そのカタログに魅了されワードロープを購入したものであった。当時は街なかの家具店で販売されており、今のような巨大店舗での販売など思い描くことはできなかった。

イケア新宮店の土曜日は、雨にもかかわらず若い家族連れが圧倒的に多く、次に若いカップル。店内では子供が飾ってあるヌイグルミをあっちこちに持って行ったり、飾ったりして遊んでいたり、ベッドやソファーへ大きくジャンプしたり寝そべったり、遊びはしゃぎ、そうした子供をおっかけまわす母親。
そうした家族連れを想定して入口には、スウェーデンの森をイメージしたプレイルームSmåland(スモーランド)という幼児の一時預り所が用意されている(１時間無料)。ただ、当日は家族連れ客が多く満杯、順番待ちの長い行列ができていた。

店舗は大きいだけに、その構成はイケアが得意とする部屋別の家具インテリア構成コーナーが数多く用意され、それぞれの家具をまとめた収納・机・バス・ベッドコーナーなどが別途あり、途中途中に遊び?に安価な雑貨やインテリア小物も置かれている。また、雑貨も種別コーナーがあり、広いダイニング・キッチン雑貨コーナー、カーテン類のほかぬいぐるみや玩具などの豊富な子供雑貨など一日中かかっても見切れないほどの展示物で構成されている。

ちょうど店舗内を見学していて疲れた頃の２階東南にフードコーナーが現れてくる。しかし、ここは軽食スタイル、食事メニューも基本３種と限定され、途中、見疲れた人たちが休憩する意味合いが濃い軽食コーナー。それでも、来客数が多いことから、午後３時過ぎであったが、５百席以上ある席もいっぱいであった。

女性客のファッションは、家族連れ・カップル客が多かったものの、流行りを取り入れ着こなした意外と洗練されたファッションの家族連れの女性たちが多かった。これは、福岡市内からやってきている人たちが多いことの現れ。(福岡は若い家庭持ちの転勤族も多い)
近隣のイオンモール福津は、施設内容はイケアとは全く異なるものだが、客年齢層はイケアとほぼ同じ。しかし、ファッション面からいえば、かなり異なる。わざわざファッションメッカの福岡市内の人たちが、ファッションを求めて福津まで来るはずもなく、ちょっとドン臭いファッションが目立つ。福津市や近隣は完全にベッドタウン化しているものの田舎であり仕方ないことであろう。

イケアの約1000台の駐車場は当日満杯状態、車両ナンバーは、福岡が殆どであったが、熊本・長崎・佐賀・大分・北九・山口ナンバーも目立った。オープンして２ヶ月以上経っているが、イケアの思惑通り、福岡市内から、広域からの集客が定着しつつあることが窺い知れた。福岡都市高速も今７月循環型になることから、ますます福岡市全域が商圏化の度合いを増し、客数も増加することになろう。

　私たち夫婦は、かみさんが好き勝手な小物類の雑貨を買い込み、小さなテーブルも購入した。そのテーブルももちろん組立式、テーブルコーナーでは、天板と脚が別々に販売されており、それを客が自由に組み合わせることができるようになっている。飾ってあったテーブルにはそうしたことから２つの品番があり、メモって下さいと表示され、あっそうかと感心させられた。その品番を頼りに、１階の倉庫のコーナーへと向かう。その品番を頼りに天板と脚を探すのであるが、幸いにも隣り合わせにあった。それを台車に乗せ、レジカウンターへ。家へ帰って組み立てたが、脚を取り付ける金具部分は、安く売るための工夫され、努力の跡がありあり、完成させたが心配していた強度は相当なものであった。　
完成品を見てかみさんは喜んでいた。
　
　＜イケア福岡新宮概要＞
所在地　：福岡県糟屋郡新宮町沖田地区区画整理事業内(JR新宮中央駅そば)
設置者　：イケア・ジャパン㈱
店舗面積：２０，４４２平方メートル(5,183坪)
駐車場　：収容台数953台
既オープン：２０１２年４月１２日
システム：配送や組立は有料。お部屋のコーディネートも専門のスタッフが有料で行うシステムとなっている。