アイコン 九州各県の平均路線価の状況 全県下落 新幹線効果で値上がり地も

国税庁は2日、相続税や贈与税の算定根拠となる12年分(1月1日基準)の路線価を公表した。東日本大震災の影響が反映された震災後初の数字となった。標 準宅地の増減率が平均で前年比▲2.8%減と4年連続で下落したが、11年分(前年比▲3.1%減)より下げ幅は縮小し、大都市圏では底打ち感が強まっ た。
都道府県別の平均変動率は、すべて下落したが、東京、大阪、愛知など23都道府県では下落率が縮小した。
路線価日本一は、27年連続で東京都中央区銀座5丁目の文具店「鳩居堂」前で、1平方メートル当たり2,152万円。4年連続で下落したが、下げ幅は前年の▲5.2%から▲2.2%に縮まった。(価格は1平方メートルの価格)

九州各県は次の通り、

<福岡県の路線価は平均で4年連続下落>
福岡県は平均で4年連続の下落となったが、マイナス幅は縮小した。福岡県の路線価は、平均で去年より▲2.6%下げ、4年続けて下落した。
しかし、九州新幹線の全線開業や、JR博多シティといった商業施設のオープンで博多駅周辺が上昇したことなどで、マイナス幅は去年より0.8ポイント縮小した。
県内で最も高かったのは、福岡市中央区天神2丁目の「渡辺通り」の464万円で評価額は去年と同じであった。
新幹線効果で、福岡市博多区博多駅前2丁目の「駅前通り」は216万円で、去年より6.4%上昇した。
一方、北九州市では、小倉北区京町3丁目の「平和通り」が54万円で、去年より▲5.3%の下落した。
また、久留米市では、東町の「西鉄久留米駅前通り」が23万円で、去年より▲13.2%と大幅な下落となった。
(有馬藩として市を経営しなければ、ますます福岡市に埋没してしまう。市民のファンダメンタルズをこれほど落とす市長はもはや交代しかなかろう。六ツ門に公共建物を造れば久留米市の価値が上がるとするのは、単なる利権屋の幻想である)

<長崎県の路線価平均3.9%下落>
県内では去年より平均で▲3.9%下落した。下落幅は去年より0.2ポイント縮小し
た。
県内で最も路線価が高い地点は、長崎市浜町の「浜市アーケード」の78万円で去年より▲4.9%下落、ピーク時のバブル時代の平成4年と比べると約8分の1の水準となっている。
また、佐世保市で最も高い地点は、島瀬町の「四ヶ町通り」の50万円、去年より▲2.0%下落。
一方、県内で下落率が最も大きい地点は諫早市栄町の「栄町商店街」で、去年より▲7.8%下落、7万1000円となっている。(団子ばかりしている市長であり、今を満足しているのであろう。)

<佐賀県の路線価下落傾向続く>
佐賀県の佐賀市、唐津市、鳥栖市、伊万里市、嬉野市の5つの地点の最高路線価は平成4年をピークに下落が続いている。
5つの地点のうち最も高かったのは佐賀市駅前中央1丁目の「駅前中央通り」で1平方メートルあたり17万5000円で、去年より▲7・9%値下がりした。
下落幅が最も大きかったのは嬉野市嬉野町下宿の「温泉本通り」で去年より▲9・5%値下がりして5万7000円となっている。
唐津市中町の「大手口通り」は▲7・1%値下がりして9万1000円。
鳥栖市本通町1丁目の「本通筋商店街」は▲5・4%下がって8万7000円。
伊万里市伊万里町甲の「駅前本通り」は6万3000円で▲7・4%下落した。
 知事さんが九電問題で、県民どころではなかったのだろう。知事たる者、県民の資産価値を下げていかん。

<熊本県の路線価3年連続下落>
熊本国税局によると、県内に10ヶ所ある税務署管内で最も高い路線価は、いずれも昨年より1.0%から9.8%下落、平成21年以降3年連続しての下落となっている。
県内で路線価が最も高かったのは、
熊本市中央区手取本町の「下通り」の120万円で、昨年に比べ▲5.5%下回り4年連続下落したが、下落幅は小さくなっている。
一方で、九州新幹線の全線開業に対する期待感から上昇を続けてきた熊本駅前で最も高い路線価は39万円で、去年より2.6%上昇、5年連続の上昇となった。
熊本国税局では「長引く景気の低迷による路線価の下落幅は縮小傾向にあるが、中心市街地は停滞を続けていて、熊本駅周辺の新幹線開業効果も市街地の地価全体を押し上げるには至っていない」と分析している。
熊本市は、本年4月政令指定都市になったが、これまで新幹線開業に関連して駅周辺再開発を重点的に行っており、当然駅周辺は整備され価格も上がろうが、市街地中心部は下手すれば、空洞化を招く恐れがある。周辺人口の換算や現市街地を勘案した再開発が望まれよう。

<大分県の路線価20年連続下落>
大分県内は、平均で約▲4%下がって、20年連続の下落となった。
県内で去年から継続して調査した3284の地点のうち、上昇した場所は1ヶ所もなく、平均で▲4.1%下がって20年連続の下落になっている。
県内で最も路線価が高かったのは、大分市中心部の府内町1丁目の「中央通り」で41万円。去年より▲4万円、率にして▲8.9%も下がり、県内9つの税務署ごとの最高路線価の中で、最も下落率が大きくなっている。
「中央通り」の路線価は、平成4年には過去最高の320万円だったが、ことしは8分の1近くまで下がったことになり、昭和51年の路線価、47万円を下回る水準だという。
JR大分駅には、あたらしい駅ビルが完成する計画があるものの、現段階での効果は限定的、中心市街地の集客力が低下していることが影響しているとみられる。また大分市以外でも中心市街地の空洞化が進んでいることが路線価の下落につながっていると見ている。

別府市では、北浜2丁目の駅前通りが10万5千円で去年から▲4.5%下落。
中津市では、豊田町の市道豊田町牛神線が8万2千円で去年より▲5.7%下落。
日田市では、元町のサンモール通りが7万円で、▲6.7%の下落。
佐伯市では、中村南町の市道駅前佐伯大橋線が5万2千円で▲5.5%の下落になっている。
指摘されている通り、車社会において、ワサダなど郊外型巨大商業モールが、市中心街の地盤沈下を誘引している。日本のファッションリーダーであるパルコさえ撤退するほどであり、大手の工場撤退など県経済の沈滞が長引き、市街地の活況が失われている。大分駅再開発のJR九州に対する期待度合いはこれまで以上となっている。

<宮崎県の路線価20年連続下落>
県内の平均路線価は、去年より▲3%下がって、20年連続の下落となった。
宮崎県内の2492地点の調査では、継続して調査している地点で、去年と比べて上昇したところはなく、2,045地点が下落、427地点が横ばいとなっている。
県内で、最も路線価が高かったのは、宮崎市橘通西3丁目の「橘通り」の27万円、しかし、去年より▲2万円、率にして▲6.9%下がった。
都城市の老舗デパート「都城大丸」の破産手続きが進められている影響で、店舗前の都城市中町の「中央通り」は、6万9,000円で、去年より▲7,000円、率にして▲9.2%下がった。この地点は、去年まで都城地域で路線価が最も高いところだったが、本年は、都城市上町の「中央通り」が7万円と最も高くなった。
県内の経済は、依然として、深刻な状態が続いていることから、今後も下落が続くことが予測されるとみている。
お祭り男がいなくなったことから、仕方ないことだろう。宮崎にあってのお祭り男であるが、今頃どこで何をしていることやら、マスコミも取り上げなくなって久しい。

<鹿児島県の路線価20年連続下落>
県内の3,772か所の路線価は、平均で去年を▲4%下回り、平成5年以降、20年連続で前の年を下回った。
県内でもっとも高かったのは、鹿児島市東千石町の「天文館電車通り」で、1平方メートルあたり81万円となったが、前の年と比べて▲1万円下がった。
県内で2番目に路線価が高かったのは、中央駅東口前の「電車通り」で、80万円と5年連続で変わらなかった。
R鹿児島中央駅周辺は、九州新幹線の全線開業効果で上昇、あるいは横ばいなったところが多く見られる。
中央駅西口前の「鹿児島市西田2丁目」も前年と比し2万円上昇、49万円となった。
 鹿児島市の中央駅周辺は、かなり不動産が動いたようだが、落ち着いてきたという情報も寄せられている。

<沖縄県の路線価持ち直しの動き>
沖縄県の路線価は、3,350の地点で調査が行われ、平均で去年を0.9%下回ったが、下落幅は、全国の都道府県の中で愛知県に次いで小さく、持ち直しの傾向が見られる。
路線価が最も高かったのは、
11年連続で、那覇市久茂地3丁目の「国際通り」で去年と同じ52万円。
那覇市おもろまち4丁目の「那覇中環状線」も32万円と4年連続で横ばい。
北谷町美浜の「町道美浜1号線」も11万円と去年と同じ。
離島では、石垣市大川の「市役所通り」でこれも去年と同じ11万円。
沖縄都市モノレールの沿線を比較すると全部で15ある駅のほとんどが横ばいか下落となったが、「牧志駅」前の路線価だけが、5,000円、率にして3.6%上昇した。
沖縄の地価は、観光客の動向に依存するところが大きいので、今後の見通しを見るには、その依存度が高い那覇市を中心とする商業地、あるいはリゾート地の地価の動向を見極める必要があるとしている。
以前、久茂地のOTVビルの事務所で働いていたことがあるが、先般、沖縄を訪れた時には、周辺の変貌ぶりに驚かされた。以前から沖縄の人たちは大好きだが、宮古のお通しだけは勘弁して欲しいものだ。以上。

[ 2012年7月 3日 ]
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