アイコン 皇子中学校いじめ自殺問題 隠蔽 警察門前払 裁判 大津市教育委員会議事録

<文科省動く>
文科省は5日、大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が、いじめを苦にして飛び降り自殺したとみられる問題で、大津市教委から事後の対応など事実関係を聞き取る方針を決めた。

京都新聞は、(自殺した)男子生徒への暴行については、自殺後の昨年10月中旬に学校が全校生徒に実施したアンケートで、44人が記名の上、「体育大会で集団リンチに遭っていた」「万引をさせられ殴る蹴るの暴行を受けていた」などと具体的な証言を行っている。
男子生徒の父親は、複数の同級生から独自に聞き取った暴行の証言と学校の調査結果を 基に、自殺後の昨年10月に2回、12月に1回、大津署に出向き、暴行容疑の被害届を提出したいと申し出たという。
し かし、対応した署員は「犯罪としての事実認定ができない」として受理を断ったという。父親は大津署の対応について「真相究明のために、死んだ息子に代わっ て被害届を出したかった。どうして受理してくれないのか」と憤る。同署は「一切、答えられない」としていると5日報道している。

ツィッターなどには次のようなことが記載されている。

加害者生徒の親はPTA会長なので学校側と一緒にそんな事実はもみ消し余裕の勝利!被害者生徒の親に『育て方に問題があったのでは』と主張。そんな大津市立皇子山中学校がストップいじめ運動なんてやっていて声を出して笑ってしまった。

2011年10月に、同級生からのいじめを受けた同校中学2年生の男子生徒が自宅マンションから飛び降り自殺する事件が発生した。その後、教育委員会が全校アンケートを実施したところ、飛び降り自殺の練習をさせられたり、死んだスズメを口の中にいれろと命令されたとの回答があった。担任はいじめの現場を目撃していたが、軽い注意のみ行っていたと記載されていた。

男子生徒の両親が2012年2月に、大津市や加害生徒3人と保護者を相手に、大津地裁に提訴。5月22日に行われた第1回の口頭弁論では、加害生徒とされる3人のうち2人が「遊びでありいじめではなかった」という認識を示し、残る1人はいじめかどうかについての認識を保留している。

いじめたとされる生徒の母親は、昨年11月にあった保護者会で「アンケートは周りの目撃情報を基に全く関係ない人間が推測で書いた」と主張。訴訟では、いじめたとされる生徒三人の保護者はいずれも「いじめはなかった」として、市と同様に請求棄却を求めている。

昨年11月、「いじめと自殺の因果関係は判断できない」として調査打ち切りを発表した市教委は、現在も同様の見解。訴訟で男子生徒の両親の代理人を務める弁護士は「何も問題がなければ、十五人もの生徒が同じ回答を寄せることは考えにくい」と、調査を打ち切った市の姿勢にあらためて疑問を呈した。男子生徒の父親(46)は「一生懸命書いてくれた生徒たちの声を切り捨てた」と怒りをあらわにする。

<経過>
昨年10月11日、中学2年生の男子生徒が飛び降り自殺
虐めについて、学校・教師は全く認識していなかった。
亡くなった親から虐めの調査要請を受け、学校側が生徒へアンケート調査
アンケート調査で、虐めの実態があったことが判明。しかし、学校並びに大津市教育委員会は、具体的にどのような苛めがあったのか、アンケート調査の内容を委員会に対しても公表せず。(教育委員会が、全校アンケートを実施したところ、飛び降り自殺の練習をさせられたり、死んだスズメを口の中にいれろと命令されたとの回答があった。担任はいじめの現場を目撃していたが、軽い注意のみ行っていたなどアンケートに記載されていたという)

昨年11月大津市教育委員会は、当事件の幕引きをはかり、12月15日の定例会で、その報告を下記のように行っている。

 

大津市教育委員会
平成23年12月15日の定例会議事録(抜粋)
委員長 岡田隆彦
委員(委員長職務代理者)竹内孝子
委員 饗場貴子
委員 本郷吉洋
委員(教育長)澤村憲次

<学校教育課長>
市内中学校生徒の死亡事故に伴う対応について、ご報告申し上げます。
<資料にて説明>
大変ご心配をおかけしております、市内中学校生徒の死亡事故に伴う対応について、現時点までの報告をさせていただきます。改めまして、当該生徒のご冥福をお祈りいたします。
まずはじめに、
1 当該生徒(A君)に係る事実の経過について、
1学期から夏休みまでは、友人関係で気になる状況はありませんでした。9月以降は、友人とじゃれあったり、ふざけあったりする場面が見られ、時折ふざけが過ぎる等の気になる場面では、担任がA君を心配して声をかけることが数回ありました。

9月26日(月)に、A君の保護者が来校して、お金の使い道等について担任、学年主任と相談され、保護者はお金のことは本人には話さないように依頼されました。

9月末か10月初旬、担任が、クラスの生徒から「いじめでは」との声を聞き、放課後、担任がA君に確認するが、「大丈夫、互いにやってるし」との返答でありました。

10月5日(水)に、クラスの生徒から「トイレでいじめてる」との声を聞き、担任がトイレに駆けつけました。到着した時点では、既に終わっていましたが、A君と他の1名の生徒(B君)との「けんか」があったとして、帰りの会終了後、両者を教室に残し事実確認と指導し、その場で両者謝罪しました。その後、担任はB君を先に帰してA君から改めて聞き取りを行い、A君からは「大丈夫、B君とは友達でいたい」との返答でありました。
その後、両保護者に連絡して来校を要請し、それぞれの保護者に別々に事実の説明を行いました。
この時点では、いじめについての認識はありませんでした。

10月11日(火)に、A君がマンションから転落し死亡。8:30にA君の保護者からの連絡により学校が事実を把握し、9:00に学校からの連絡により市教育委員会が事実を把握しました。午前中に、校長が担任、学年主任等からA君に関わる指導経過等について報告を受け、その後、市教育委員会の指導主事が同席のもと、警察による事情聴取(校長、教頭、担任、学年主任、養護教諭)がありました。

昼頃に、A君の保護者から学校へ「公表してほしくない」「そっとしておいてほしい」旨の電話連絡が入り、その旨、校長から市教育委員会へ電話連絡が入りました。
午後から、校長が記者取材を受け、「これという原因は思い当たらない」「いじめは現時点では把握していない」と答えました。

夜に、臨時PTA本部会議と臨時学校協力者会議を開催いたしました。緊急保護者会を開催すべきとの意見もありましたが、ご遺族の意向を尊重し、開催しないことに決定しました。

10月12日(水)、スクールカウンセラーの終日配置を決定し、不安定な生徒へのケアに努めました。
一部の生徒から、A君に対する暴力やけんか等に関する情報が寄せられ、学校は調査の必要性を認識し、

10月13日(木)には、A君の保護者が「いじめがあったのではないか」との思いを持たれ、学校と市教育委員会を訪問して、調査を要請されました。学校としても調査の必要性を感じていたことから、その方法等について保護者と話をいたしました。以後、翌日にかけてアンケートの実施方法等について、学校と市教育委員会が協議を行い、

10月17日(月)~19日(水)にかけて全校生徒を対象としたアンケート調査を実施いたしました。

10月19日(水)に臨時教育厚生常任委員会を開催し、10月21日(金)からは、アンケート集計に基づき、聴き取り調査を始め、聴き取り結果を整理した後、関係生徒への事実確認を行いました。

10月24日(月)には、学校、市教育委員会が専門家から助言を得ました。

10月25日(火)には、学校が地域支援会議を開催し経過を報告いたしました。

10月26日(水)、一部生徒について、事実確認の結果、いじめ行為があったと学校が判断いたしました。

10月27日(木)、市教育委員会が専門家から助言を得ました。その後、残りの生徒について、事実確認の結果、いじめ行為があったと学校が判断いたしました。ただし、死亡事故との因果関係は判断できません。

10月28日(金)、学校がA君の保護者にいじめ行為について報告を行い、翌日の

10月29日(土)、学校がいじめた生徒の保護者に説明を行いました。以後、家庭訪問、電話、来校を要請するなどして話し合いを継続しております。

11月1日(火)午後に、全校集会で生徒に説明し、集会後、A君に関して伝えられていない情報はないかを尋ねるアンケート用紙を全校生徒に配布いたしました。(翌日以降回収)

11月1日(火)夜に、保護者説明会を開催し、翌日の11月2日(水)から11月29日(火)まで学校において、全校生徒対象に個別の教育相談を開始いたしました。

11月2日(水)、臨時教育厚生常任委員会を開催し、市教育委員会で記者会見をいたしました。

11月4日(金)、市教育委員会において、臨時校園長会議を開催し、経過の報告と教育長の訓辞、今後の各校での取組を指示いたしました。

11月8日(火)、市教育委員会において、小中学校生徒指導主任主事会を開催し、経過の概略報告と、今後の各校での取組を指示いたしました。

11月14日(月)、学校において、学校協力者会議を開催し、経過の報告と意見交流を行いました。

11月25日(金)、市教育委員会と関係機関と会議を行い、「いじめ相談ダイヤル」の開設および教職員研修会について協議いたしました。

11月28日(月)、3年生のPTA学年懇談会を開催し、学校から経過の報告と今後の取組について説明を行い、意見交流をいたしました。

11月29日(火)には、1年生のPTA学年懇談会を開催し、学校から経過の報告と今後の取組について説明を行い、意見交流をいたしました。また、定例校園長会議を開催し、教育長の訓辞と各校での取組を指示し、リーフレット「いじめのない学級・学校づくり」を配布いたしました。後日、小中学校全教職員に配信いたしました。

12月1日(木)には、2年生のPTA学年懇談会を開催し、学校から経過の報告と今後の取組について説明を行い、意見交流をいたしました。
学年懇談会については、批判的な意見もあったものの、前向きに進むという建設的な意見もあり、全体的には良かったのではないかと考えております。

次に、
2 関係生徒への関わりについてですが、いじめた生徒については、現在学校へ登校できておらず、学校から家庭訪問や電話連絡を繰り返しているところですが、いじめ行為であったという認識を受け入れておりません。学校としては、粘り強く指導し、いじめたことを反省したうえで学校復帰できるよう関わりを進めていきたいと考えております。

次に、
3 学校・教育委員会の反省についてですが、事故後の調査からA君がいじめにあっていたことが明らかとなりましたが、事故以前に学校がいじめを見抜くことができず、早期発見、早期対応ができていなかったことについて深く反省しております。

最後に、
4 いじめの再発防止に向けた取組(予定を含む)についてですが、(省略)
委員長
ありがとうございました。
以上、異常。

「飛び降り自殺の練習をさせられていた」など記載されたアンケートについては、まったく触れられていない。虐めた側の生徒の父親がPTA役員と関係しているようでならない。
 公務員の隠蔽体質は染み付いている。しかし、裁判長が賢明な人物であるならば、アンケート調査の現物を全部取り寄せ、判断することになろう。
 

[ 2012年7月 6日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   

↑トップページへ

サイト内検索