アイコン 世界初 自己制御型知能ロボット開発 鶴岡工専の佐藤義重名誉教授

ロポコンでお馴染みの鶴岡工業高等専門学校(山形県鶴岡市)の佐藤義重名誉教授(知能制御システム)の研究室が11日、ロボット制御システム「インテリジェント・インピーダンス制御」の開発に世界で初めて成功したと発表した。
新技術は「インテリジェント・インピーダンス制御」と呼ばれ、ファジー理論と人間の神経細胞の仕組みを応用している。

摩擦や傾きといったこれまで人間が調整する必要のあった要素を、機械がセンサーを通じて判断し自ら調整する。
木材とスポンジのように硬さの違う物体を適切な力でつかみ分けたり、ねじを滑らかにはめ込んだりできるようになるという。

これまで実用化されている工業用ロボットのアームロボットの場合、移動や力加減など一つ一つのデータを専門の技術者が、入力しながら動きを決めていた。設定以外の動作は基本的にできず、気温変化や経年劣化で、作業工程や扱う部品に微妙なずれが出た場合、再設定する必要があった。

新システムを使えば、ずれが生じてもロボット自らが自動的に対応できるため工程の安定度が飛躍的に増す。
また、対象物の硬さによって動作を自動的に変えるため、人間に直接触れる介護や福祉での活用も期待できる。
佐藤名誉教授は「実用化に向けてほとんど準備はできている。早くこの技術を産業界に広めたい」と話しているという。
現在、国内特許を出願中で、国際特許申請の準備も進めている。


佐藤義重名誉教授
国立鶴岡工業高等専門学校 
本科 :制御情報工学科・学科長
専攻科:機械電気システム工学専攻
専門 :知能制御工学、システム制御工学、知能ロボット工学

岐阜大学大学院工学研究科博士課程修了、生産開発システム工学専攻(知能制御システム講座) 工学博士
30年間三菱系航空宇宙企業に勤務

日本機械学会 東北支部第46期副支部長
日本ロボット学会会員
日本機械学会東北支部副支部長
計測自動制御学会会員
電気学会会員

論文:
1、非線形メカトロサーボ系におけるロバストなファジィ・ニューラルネットワークベースト制御(第1報,第2報)・・・佐藤義重
2、ファジィ・ニューラルネットワークを用いたロバストゲインスケジューリング制御系の一設計・・・佐藤義重
ほか。
あとは、産業界のFACOMや安川電機などと共同して早期に製品開発に当ってもらいたいものである。
参照:山形新聞ほか
 

[ 2012年7月13日 ]
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