7月の鉱工業生産 予想外の前月比▲1.2ポイント低下 輸出停滞反映
31日経産省が発表した7月の鉱工業生産指数は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。
総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。
鉱工業生産指数の前月比生産指数の市場予測は、1.7の上昇であった。
大手各企業の生産実績が、事前計画からかなり下方修正されており、8、9月の生産計画もかなり弱い。5月から生産指数が下方トレンドに入っていることを示す結果となっている。
貿易統計で示されていた輸出の停滞が、製造業の生産調整に直結している。
多くの業種で生産実績が、事前計画から下方修正されており、これまで製造業の生産活動全体を引っ張ってきた輸送機械も、夏場から調整局面に入っていることが示された。
鉱工業指数 平成17年=100
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項 目
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季節調整済指数
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原指数
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指 数
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前月比(%)
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指 数
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前年同月比(%)
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生 産
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91.5
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▲1.2
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95.7
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▲1.0
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出 荷
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90.8
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▲3.6
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94.4
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▲2.3
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在 庫
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110.5
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2.8
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110.6
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9.3
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在庫率
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128.3
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3.8
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124.1
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10
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注)▲はマイナスを示す。
1. 7月の生産・出荷・在庫動向
生産
7月の生産は、前月比▲1.2%の低下と2か月ぶりの低下(前年同月比は▲1.0%の低下)となり、指数水準は91.5(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、精密機械工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、蒸気タービン部品、アクティブ型液晶素子(大型)の順に低下に寄与している。
出荷
7月の出荷は、前月比▲3.6%の低下と3か月連続の低下(前年同月比は▲2.3%の低下)となり、指数水準は90.8(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等であった。
在庫
7月の在庫は、前月比2.8%の上昇と3か月ぶりの上昇(前年同月比9.3%の上昇)となり、指数水準は110.5(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、電気機械工業等であった。
7月の在庫率は、前月比3.8%の上昇と2か月連続の上昇(前年同月比は10.0%の上昇)となり、指数水準は128.3(季節調整済)となった。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、8月は前月比0.1%の上昇、9月は同▲3.3%の低下を予測している。8月の上昇は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、紙・パルプ工業等により、9月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業等による。
7月の実現率は▲3.5%、8月の予測修正率は▲2.9%となった。
製造工業生産予測調査
(季節調整済前月比(%) ) 成17年=100
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平成24年7月
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平成24年8月
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平成24年9月
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平成24年7月調査
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4.5
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▲0.6
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平成24年8月調査
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0.1
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▲3.3
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注)▲はマイナスを示す。
3. まとめ
7月の生産は、前月比▲1.2%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。
総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。
[ 2012年8月31日 ]
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