アイコン ジーンズのエドウイン(EDWIN)/投資失敗200億円 倒産の危機

大手ジーンズメーカーのエドウイン(EDWIN)グループ(中核企業は㈱エドウイン商事)が、証券投資の失敗を隠すために、不正経理を繰り返していた疑いがあることが、関係者などへの取材でわかったと読売新聞が報じている。

投資による損失額は200億円以上に上る可能性があるが、社内の一部の関係者しか知らなかったといい、エドウイン社は内部調査を始めた。

同社関係者らによると、同社は証券投資を行っていたが、2008年のリーマン・ショックを契機に200億円以上の運用損が発生した。融資を受けていた銀行などには、こうした損失を隠した決算書類が提出されていた。

今月上旬、グループの経理担当者が自殺し、不正経理の疑いが発覚。会社あての遺書はなかったが、この経理担当者が持っていたパソコンの中に、投資の失敗を示す内容のメールが残されていた。

同社は、問題発覚後、内部調査を進めるとともに、弁護士事務所にも調査を依頼。読売新聞の取材に対し、同社関係者は「粉飾の可能性もあるとみて、内容を調査中」としているという。

エドウイングループの中核企業であるエドウイン商事の会社内容は、次の通りであるが、損失を決算上処理すれば、前期の自己資本290億円に対して、200億円がマイナスとなり、90億円しか残らなくなる。純資産率50.8%が、20.2%まで落ち込むことも考えられる(下記の総資産も純資産とともに減少する可能性あり)。

同社は、純資産額や同率が高かったことから、200億円に上る経営数値を隠しても生活できたと思われるが、証券会社に対してまだ支払金が膨大に残っていたら、その命は金融機関預かりになる可能性もある。

しかし、ジーンズ業界が整理淘汰される中で№1企業として利益も出しており、自己資本率からみて、破綻する懸念は少ないと思われる。
(ただ、自殺したのが経理の人間であり、自殺するからには経理中堅幹部と思われ、高上高や原価までいじくり粉飾していたら、全くわからなくなる)

<因みにリーバイ・ストラウス・ジャパン>
売上高  :91億9000万円(前期比30・2%減)
営業損失:▲12億4200万円
経常損失:▲11億5400万円
当期損失:▲16億900万円
となっている。(ジーンズ業界№1企業のエドウインだけは、利益を確保できた????)
 
(株)エドウイン商事
本社所在地
東京都荒川区東日暮里三丁目27-6
設立
1969年5月
業種
繊維製品
事業内容
ジーンズおよびカジュアル衣料の企画・製造・販売
代表者
代表取締役 常見修二
従業員
395
資本金
5,000万円(2012年1月20日時点)
純利益
2億6,213万9,000円
(2012年1月20日終了期)
純資産
298億7,044万8,000円
(2012年1月20日時点)
総資産
487億3,812万円(2012年1月20日時点)
売上高
350億円前後(2012年1月20日時点)
決算月日
1月20日
エドウインが生産しているジーンズは、自社ブランドのエドウインはじめ、リー、ラングラー、カーハート、リベルト、サムシング、フィオルッチ、アメリカニーノなど。
 
[ 2012年8月24日 ]
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