アイコン 花巻温泉(株)ホテル佳松園等の花巻管理(株)/特別清算

旧 花巻温泉(株)の花巻管理(株)(東京都中央区八重洲2-10-3、代表清算人:永井清)は8月1日、東京地方裁判所において特別清算の開始決定を受けた。

 負債額は約56億円。

花巻温泉(株)は、大正12年8月に創業した旅館・ホテル業者。花巻温泉郷の台温泉に「佳松園」、「ホテル千秋閣」、「ホテル紅葉館」、「ホテ ル花巻」を展開ほか、秋田県鹿角で「ホテル鹿角」を経営していた。バブル当時の膨大な設備投資により、その後のバブル崩壊で、経営不振に陥り、国際興業 (株)が買収していた。

花巻温泉(株)は、その後も経営改善には至らず、東日本大震災にかこつけ観光庁・厚労省に産活法を申請、認可され会社分割して再生を図ることになった。

本年3月1日に現業部門を、新しく設立した受け皿会社の(新)花巻温泉(株)が引き継ぎ、旧 花巻温泉(株)は不良負債を抱える花巻管理(株)に社名変更した。花巻管理(株)は殆ど処理する資産もなく、6月には解散を決議、今回の最終処理となった。

「佳松園」、「ホテル千秋閣」、「ホテル紅葉館」、「ホテル花巻」、「ホテル鹿角」は、(新)花巻温泉(株)(本社:岩手県花巻市)により、経営されている。

国際興業(小佐野賢治が創業した会社、現在はハゲタカのサーベラス傘下)にまだ政治力があったのであろうか。

米国のハゲタカが、官庁を利用して行き詰っている(ハゲタカ所有の)国際興業の子会社花巻温泉(株)の金融負債を減らした。

[ 2012年8月15日 ]
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