アイコン グリー/6月決算 高成長に陰り 第4四半期利益率減少  

消費者庁が5月に違法の疑いありと認定したゲーム課金システム「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」の廃止の影響について、同社は、さまざまな対応に追われ、新規のゲーム開発が結果的に遅れたと述べ、業績への影響を認めた。

  2012年6月期連結決算は、売上高が1,582億円、営業利益が827億円とともに前期比約2.5倍に拡大した。ただ、高成長路線には陰りが出つつあ り、12年4~6月期の第4四半期は前四半期比で減収減益。13年6月期の通期営業利益予想も海外での先行投資がかさみ「前期比10.6%減~1.5% 増」と上場来初の減益の可能性を見込んだ。
グリーの平成24年6月期四半期ごとの業績 
連結/百万円
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
当期利益
第1四半期
30,432
16,646
54.70%
16,528
9,449
第2四半期
41,529
22,536
54.27%
22,462
12,741
第3四半期
46,189
24,550
53.15%
24,506
13,448
第4四半期
40,081
18,997
47.40%
18,439
12,329
第4/第3比
-13.2%
-22.6%
-5.75%
-24.8%
-8.3%
決算数値
158,231
82,729
52.28%
81,935
47,967
 
4月は、未成年者への課金規制を導入したものの、コンプガチャはまるまる営業、5月も業界自粛は打ち出されたもののチンタラ継続して5月末終了させた。そうしたことから本格的に影響するのは、平成25年6月期の第1四半期(今7月~9月)からとなる。
今期の売上高は、米国企業の買収で前年同期比クリアーしてこようが、課金制度が浸透していない米国でどれほど利益率を上げられるか課題となっており、利益率は落ちてくるものと思われる。
仮に米国で荒稼ぎを試みれば、日本以上に叩かれる可能性もある(反則金も膨大)。グリーはこれまで急成長し、社長の脳味噌もこの間完全にバブル化、冷やすのにいい機会であろう。
 
グリーの業績推移と今期予想
連結/百万円
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
当期利益
2009年6月期実績(非連結)
13,945
8,361
59.96%
8,328
4,467
2010年6月期実績(非連結)
35,231
19,578
55.57%
19,595
11,505
2011年6月期(連結)
64,178
31,135
48.51%
30,828
18,239
2012年6月期(連結)
158,231
82,729
52.28%
81,935
47,967
前期比
146.6%
165.7%
 
165.8%
163.0%
2013年6月期通期予想 最低
195,000
74,000
37.95%
74,000
46,000
2013年6月期通期予想 最高
205,000
84,000
40.98%
84,000
52,000
13期予想/12期比(最高)
29.6%
1.5%
 
2.5%
8.4%
グリーの24/6期のEPS(1株当たり利益):206.74
 
参考、DeNA
DeNAの平成24年3月期四半期ごとの業績 
連結/百万円
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
当期利益
24第1四半期
34,649
15,809
45.63%
15,757
9,456
24第2四半期
34,690
15,407
44.41%
14,725
8,191
24第3四半期
34,154
13,550
39.67%
12,743
6,083
24第4四半期
42,236
18,649
44.15%
19,435
10,755
24/3期決算
145,729
63,415
43.52%
62,660
34,485
25第1四半期
47,590
18,392
38.65%
18,065
10,318
25第1/24第4
12.7%
-1.4%
-5.50%
-7.0%
-4.1%
DeNAの24/3期のEPS(1株当たり利益):235.25円
 
グリー 決算
 
 
[ 2012年8月15日 ]
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