アイコン ロンドン・メトロポリタン大学の留学生受け入れ免許取り消しの余波

英国の入国管理局は8月30日、ロンドン・メトロポリタン大学 (London Metropolitan University)について、欧州連合(EU)域外からの留学生を受け入れることのできる免許を取り消したと発表した。
すでに通っている留学生2千人以上が今後授業を受けられなくなる。
なお、今回の措置で、学生には、ビザ停止まで60日間の猶予を与えている。しかし、その間に他大学へ転校できなければ国外退去処分となる。

英国政府は「移民庁の調査で、この大学は英語の実力が劣る学生を多数入学させ、出席管理もせず、事実上、不法就職をほう助してきたことが確認された」とビザ保証権限を停止させた理由を明らかにしている。

移民庁は当大学について「構造的な欠陥に改善が見られなかった」としており、通告しても改善できないほど、当大学の留学生に対する管理状態だったことが窺える。

しかし、現実問題として、新学年が直ぐ始まるこの時期に、受け入れる大学も限られ、殆どが強制退去させられる可能性が高まっている。卒業証書目的に留学している人たちは、大変と思われる。

 ロンドン・メトロポリタン大学 (London Metropolitan University) は、2002年8月1日にロンドン・ギルドホール大学とノース・ロンドン大学の合併によってできた新しい名前の国立大学。本部はロンドン市にあり、別にイスリントンにキャンパスがある。

ロンドン・メトロポリタン大学は一応、国立大学とはいっても日本の国立大学制度とは異なる。留学生を2千名も受け入れ、そうした入学金と授業料でワンサカ金儲けしていた大学と思われる。

日本でも昨年2月、私立青森大学が、定員割れから大量に留学生を受け入れたものの、就労目的の偽装留学と認定され、中国人留学生計140名が強制的に除籍処分させられた。当大学では、中国からの留学生たちは、半年間ほどは日本語などを学び、その後は関東に出て就労、大学では留学生の所在把握もまったくできていなかった。メトロポリタン大学でも同じようなことであろうが、大学で真面目に勉学に励んでいる学生を他大学に紹介することなく一網打尽に国外退去とは、えらいお国の違いだ。
 
 

[ 2012年9月 6日 ]
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